解説
戦間期のイギリス軍が定めた戦車の分類の一つで、機動力を重視したもの。
これは他国の基準では軽戦車や快速戦車、騎兵戦車に相当するもので、戦間期に開発された巡航戦車はそれらと同様に軽装甲な車輌となっていた。
(巡航戦車Mk.Iから巡航戦車Mk.VIクルセイダーまで)
しかし、第二次世界大戦に入って強力なドイツ軍戦車に対抗すべく、巡航戦車は火力・装甲ともに大幅に強化されていくこととなった。これは、イギリスにおける戦後の「主力戦車」の源流となっていった。
(巡航戦車Mk.VIIキャヴァリエからセンチュリオンまで)
ちなみに、巡航戦車にはカヴェナンターから始まった「名前の頭文字をCruiser tankのCにする」という伝統があり、戦後から現代にかけての主力戦車にもこれが受け継がれている。