ツインファミコン
ついんふぁみこん
一台でファミコンとディスクシステム両方のゲームを起動できるスグレモノ。赤いのと黒いのがある。
ちなみに前期型と後期型があり、後期型はコントローラに連射機能が搭載されている。
なお、映像ケーブルはコンポジット接続できる仕様でNEWファミコンよりも先である。
任天堂がファミコンの商標と交換する形でツインファミコンの販売を許可したらしく、当時「ファミコン」の商標はシャープが所持していた。
オーブンレンジの名前がファミコンで商標登録されていたことについては「オーブンレンジ・ファミコンの広告」を参照。
内部構造としてはファミコンを右に、ディスクシステムを左に格納しただけのシンプルな作りで、これに伴い本体は横長になっている。重量も2kg弱あり、かなりのずっしり感。
様々な拡張端子が増設されているが、「拡張端子C」と「拡張端子D」は何にも使う事がなかった。この端子はデフォルト状態ではファミコン部とディスクシステム部を接続しており、将来的に拡張機器が発売された際にこの結線を外してそちらにつなぎ替える事で拡張機能を利用する事が出来るように設けられたものだが、実際には対応する商品が出る事はなく、本体を自力で改造したというツワモノ以外は一切触ることのない部分だった。
RAMアダプター付け外しの煩わしさが無い事や、ACアダプターが本体付属の1本のみで済む事など様々な利便性があるものの、本体価格がそれぞれをバラで買うより高かった事がよく揶揄される。
こうした割高感を解消するためか、上記のように後発型では連射機能が搭載されたり、電源ボタンが点灯するようになったりとマイナーチェンジしている。
なお、発売当時にはこのような事情から互換機の中では比較的有名という目立つような目立たないような微妙な立場だったが、後にレトロゲーム愛好家界隈においては再評価が進む。
- ファミコンとディスクシステム、周辺機器をそれぞれをバラで買い集めるより安い
- 改造しなくてもデフォでコンポジット接続可能なので今のモニタで遊びやすい
- 清掃・ベルト取替等の修理作業が一発で済む
- あまりファミコンっぽくないデザインの黒、レトロかわいい赤が斬新
- RGB出力化改造する場合、RFコンバータ端子にそのまま信号を通せてラク
数十年ごしに目の付け所がシャープである事が評価されていたりする。
独自のICが搭載されており、これによりノイズフィルター機能を使う事ができ、コンポジット接続との合わせ技で通常のファミコンよりも画質面では有利。
互換性も良好で、派生機にありがちな遊べないソフトがあるという事もほぼ起こらないようだ。
切り替えスイッチでディスクシステム起動モードになるが、ディスクシステム起動デモはツインファミコンだと「Nintendo」のロゴ部分が「FAMICOM」に変更されている。
ドライブ自体はディスクシステムと同等だが、やはりドライブベルトの劣化問題がある。
NintendoPlayStation - ソニーが開発したスーパーファミコン互換機で、SFCカセットとCD-ROMソフトの両方を扱えるSFC版ツインファミコンである。CD計画が頓挫したため、製品版が世に出ることはなかった。
HAL研究所・星のカービィ - なんと初代カービィ開発においてツインファミコンをグラフィックツールとして使われていたとのこと。
超獣戦隊ライブマン - 第14話にて丈がこれ(カラーは赤色)でセクロスを遊んでいた。
おもいっきり探偵団覇悪怒組・じゃあまん探偵団魔隣組 - この二作はディスクシステムでゲーム化されており、作中でもファミコンゲームが取り沙汰される回(特に後者では作中で前述したゲーム版を作ることになる話がある)にてこれが登場している(ちなみに『ライブマン』の時と赤いツインファミコン。同じものだろうか…)。