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登場話:第14話「ナベ男勇介の叫び」

概要

武装頭脳軍ボルト頭脳獣の一体。ドクター・アシュラが作り出した。

エレキビームを発射し、これを浴びた相手は強い磁気を帯びた電気人間と化して、近づく者を感電させたり、金属を吸いつけたりして周囲を混乱に陥れる。さらにその電気人間が発する電気を感知できるため、どこへ逃げてもすぐ見つけられてしまう。これを用いて天宮勇介を孤立させ、抹殺する作戦を実行した。

活躍

アシュラがサイバー分身で生み出したシュラー三人衆が勇介を襲撃し、勇介がレッドファルコンに変身して応戦するところにエレキビームを浴びせる。

何とか逃げ出した勇介だったが、磁力の影響によりツインブレスが作動せず通信も変身もできない。行く先々で人々を感電させて化け物呼ばわりされ、多数の鍋や金物を吸いつけた惨めな姿のまま、アシュラ・三人衆・エレキヅノーの執拗な追跡から逃げるしかない勇介は次第に心身ともに疲弊してゆく。

そして遂に、感電させてしまったバスの乗客達が勇介目がけて石を投げつけ始め、「俺はこんな奴らを守るために戦って来たのか」と人間の心の弱さを目の当たりにした勇介の心は折れる寸前にまで追い込まれた。

しかしそんな彼を岬めぐみ大原丈は身を挺して庇い、二人が体を張って抱き着き、放電させた事で勇介は磁力地獄から解放された(それと同時にめぐみは勇介が感電させたバスの乗客達の心の弱さを否定せずに受け入れた上で、「報われなくても戦わなければボルトと同じになってしまう」と説得し、勇介を自分の自惚れに気付かせた)。

エレキヅノーは、三人衆を蹴散らしたライブマンに再びエレキビームを放つが、ファルコンソードで弾き返され、バイモーションバスターで爆散。ガードノイド・ガッシュギガファントムで巨大化後はエレキビームで攻撃するもライブシールドに防がれ、スーパーライブクラッシュで敗れ去った。

教訓

人間は誰しも心に弱さを持っている。だから、どんなに悪と戦ったとしてもその人間の心の弱さによって、絶望感と徒労感に苛まれ、ついには闇墜ちしてしまう事もある。しかし、それでも悪から人々を守るために戦わなければ結局は悪と同じになってしまう。だからこそ、「本当に悪いのは人間の悪意」であったとしても絶望してはならないのである。

余談

エレキヅノーの着ぐるみはウイルスヅノーデンソーヅノー共々、新番組告知の頃から雑誌に写真が掲載されており、少々経ってからの本編登場となった。

勇介役の嶋大輔氏がこの回が印象に残った回として挙げており、曰く「鍋ややかんが体について痛かった」とのこと。

戦隊メンバーが電気人間となった事で迫害される話は『バトルフィーバーJ』第42話にもあり、その回を担当したのが同じく曽田博久である。こちらも怪人を倒すのではなく、人間同士の愛が体質解決に結ぶ展開になっている。

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