「暇つぶしに人間でも滅ぼすかのう!」
突如として現れた、史上最強の悪魔!
でもコイツ…チョロすぎ!?ポンコツだけど負けず嫌いな悪魔と繰り広げる暇つぶしコメディー、開幕!!
概要
本編とその翌週は「アクマでおまけ」という3ページの短編を挟んで連載しており、実質隔週連載。
あらすじ
高校生・凄六郎(すごろくろう)の目の前に突如として現れた、女悪魔のデビィ・ザ・コルシファ。今日も彼女は人間界で暇つぶしをするのだった。
登場人物
CVはボイスコミック版の声優を記載。
悪魔
- デビィ・ザ・コルシファ(CV:本宮佳奈)
「地獄最強で退屈だから、人類を滅ぼす」ためにやってきた……が、それを打ち負かすほどの雑魚っぷりを発揮する女悪魔。一人称は「ワシ」で、性格も喋り方も傲岸不遜・豪放磊落を地で行くが根っこは豆腐メンタルで人間年齢に換算すると27歳。
自称「最強の悪魔」で戦闘力も並外れているが、彼女の性格を要約すると、幼稚で、狭量で、大人げない。上の顔は心の内を正直に反映し喜怒哀楽が激しい為、ババ抜きも勝てない。煽情的なボンデージルックだがヘッポコぶりが勝り、全然エロくない。が、超可愛い。働いてる描写はいっさい無い。というか、働かなくても実家は超裕福である。背が高い印象を受けるが、実はヒールを脱ぐと六郎よりも低い。
- レイズ・ユ・リスキィ(CV:丸山美紀)
地獄と人間界を繋ぐ出獄管理局でゲート管理をしている女性悪魔。顔の左半分が前髪で隠れており、上の顔の目は縦向きに2個並んでいる。
特技は紅茶を淹れること。品行方正で常識があり、ゲートを管理しているだけあって自在に移動できる。
デビィに対してはちゃんと尊敬と畏怖の念を抱いている……が、人間世界の勉強という名目でデビィが色々なコスプレをする姿を見て何かに目覚める。
名前は伏線だったのかもしれない。
デビィの幼馴染で悪魔騎士団団長の女性悪魔。長髪で右目に眼帯を付けており、上の顔も右目は十字傷の様になっている。
性格も軍人気質で、デビィに対して真っ正面から正論を叩きつけてくるため、デビィは彼女を苦手としている。遊びの能力はデビィと同程度で、喧嘩はデビィの方がやや強いらしい。
彼女の持つ魔剣フラガラッハは代々メルティプリン家に伝わる物で、主と認めさせる程に様々な形へと変化できるようになる。
実は可愛いものが好きで、部屋着はもこもこのウサミミパーカー。眼帯もオンオフで使い分けている。
デビィの従妹の少女。女子力だけならデビィにも勝ると豪語する小悪魔系悪魔。ツインテールで他の三人に比べて胸は控えめ。
ファンからはエルメス・ジ(G)・オータム(訳すと秋→AKI)であることからメスガキが名前の由来では?と考察されている。
オータム家はコルシファ家の分家らしく、それもあってかデビィへの対抗意識が強い。
黒髪超ロングと2m越えの高身長が特徴のメカクレ陰キャ系悪魔。上の目は巨大な単眼で、角と羽も鮫の背びれの様になっている。
人と話すのが苦手で、普段は唯一の友人であるデビィの影の中に隠れており、六郎との勝負は最初から全て見ていた。こう見えてもゲーマーで「パイルバンカーは浪漫」など人間世界のサブカルに明るい。
名前の由来はイタリア語のOTTO(オット=8)+シャーク(=尺)で八尺様ではないかと考察されている。
もしくは、シャドォ→影→音読みで『えい』→エイットシャーク→エイトシャーク→八尺から八尺様との考察も。
銀髪で三つ編みのおさげと切揃った前髪、竜の様な太い角と尻尾が特徴の悪魔。エルメス家に仕えるメイドだが、デビィの家のメイドが産休に入ったらしく、代役としてエルメス家から出向してきた。
基本的には敬語を使う落ち着いた雰囲気の持ち主で、表情の変化もあまり大きくはない。デビィをコルシファ家の者として厳しく教育している様に見えるが、実際はデビィの泣き顔を集めるという嗜虐趣味の持ち主で、楽しい時は言葉遣いが軽くなる。
名前の由来はメイド+ドS+クイーンではないかと推察されている。
- ゴルド・ニー・キューバッカ
悪魔騎士団一番隊隊長。剛腕の悪魔。脳筋のオレっ娘。こんなナリだがツッコミ役。
名前の由来は、ゴルド(金)・ニー・キューバッカ→金29バッカ→筋肉バカと思われる。
- シャオ・ルー・ファング
悪魔騎士団二番隊隊長。ホウテンと呼ばれる槍を操る魔槍の悪魔。ボクっ娘。
名前の由来は中国語で、シャオは小さい、ルーファンが胸の脂肪。つまりはそういう意味である。
その事をいじるとガチギレする。
- ビアンカ・ユ・リスキィ
悪魔騎士団三番隊隊長。時間の悪魔にしてレイズの姉。
角と翼が白く、妹と違ってスケベに躊躇が無い。
ユ・リスキィ姉妹の名前を繋げるとレズビアンとなる。
- サタン・ザ・コルシファ
地獄を統べる魔王にしてデビィの父親。
過度なまでの親バカで、娘にすごく甘い。
娘と遊んでくれる六郎のことは好意的に見ている。
デビィからは普段「パパ」と呼ばれている。
- ネネ・ザ・コルシファ
サタンの口から語られた、デビィの姉。
姉妹仲は良くないようで、サタンから仲良くして欲しいと言われた際もデビィは「あ奴とだけは一生相容れん!」と突っぱねている。
79話で明らかになった人となりは、デビィが最強でなければ気がすまないメンヘラで、デビィの最強が陥落したと知ったら最後、その場で毒をガブ飲みして自殺しようとする。そのため、デビィは彼女の前では六郎のことを「奴隷」として通している。
しかし、六郎の大学合格発表の日、デビィが人間界で絆されていたことが彼女にバレてしまい……
- ハナコ・ヤ・マーダ
自称デビィの好敵手。本当はただのファン。
厨二病な雰囲気の持ち主で、荒んでいたデビィを幼い頃に見かけその姿に憧れを抱いた様である。
自らをブラック・ナイト・ダークネスと名乗り操血の悪魔を称するが、本当は蕃果の悪魔で人間界でいうトマトジュースを操れる。実家は農家。デビィ曰く人間年齢で13歳になったころから厨二病を患っていた。
人間
デビィ・ザ・コルシファの暇つぶしの付き合いをさせられる、男子高生でこの作品のツッコミ役。アホ毛が凄い。格闘ゲームが得意で、小学校の頃にハメ技をやりまくった結果、遊び相手を失ってしまった経緯がある。
- 望月てまり(もちづき てまり)
六郎の友人の女子高生で、優しく素直でふわふわした雰囲気の持ち主。放課後の六郎は帰りの電車が来るまで時間があるらしく、暇つぶしの相手をしてくれている。
初めてデビィと会った時にはその存在をあっさり受け入れ、素直に褒めたら簡単に気に入られた。デビィからしても貴重な同性の友人であり、時には六郎との勝負よりもてまりとの予定が優先されるほど。ポンコツが多いこの作品の中で希少な有能キャラ。
- 球田塁(たまだ るい)
六郎たちが通う高校の女子生徒で、ソフトボール部のエースピッチャー。
スランプに陥っていたが、六郎とデビィの水切り勝負に参加して吹っ切れる。その後、努力によって人間でありながら「魔力」を手に入れることができた。しかも、魔力のコントロールにおいてはデビィをはるかに凌駕している。スポ根系で一度火が付くと止まらない。
ソフトボール以外にもチャンバラも出来、祖父が示現流の使い手とのこと。(単行本9巻より)
- 音無キルコ(おとなし きるこ)
生誕10周年を記念しての友情出演を果たす。デビィが彼女のメロンパンを盗み食いした事でバトルになった。戦闘力はデビィとほぼ互角の模様。
用語集
- 地獄
デビィ・ザ・コルシファの住まう悪魔の世界。もう、ワシにかなう悪魔はいない・・・らしい。ちなみに悪魔が人間界に滞在できるのは、レイズの能力で一日一時間まで。デビィ達の様な悪魔の他にも様々な姿形をした住人が存在する。
- 悪魔
地獄に住む種族。角、羽、尻尾、頭の上の顔が特徴。各パーツは個人差があり、頭の上の顔は心の内が表情にそのまま出る。なお、デビィの角は動くし曲がるし硬くもなく、六郎も猫耳的なものだと思っていたが耳は普通にある。本人も「角なわけあるまい」と言うものの、何なのか理解していない。それぞれの能力を表す「○○の悪魔」という異名がある。
名前 | 異名 | 能力 |
---|---|---|
デビィ | 最強の悪魔 | つよい |
レイズ | 空間の悪魔 | 万物を自在にワープさせる |
ディアブロ | 魔剣の悪魔 | 魔剣を呼び出しあらゆるものを斬る |
エルメス | 雷霆の悪魔 | 雷撃を自在に操る |
シャドォ | 潜影の悪魔 | 陽の光が当たらない場所ならどこでも潜伏でき、そのまま移動できる |
メイ | 心眼の悪魔 | 相手の弱味を見通す事ができる |
サタン | 不滅の悪魔 | 死なない |
ハナコ | 蕃果の悪魔 | 人間界で言うトマトジュースを操れる |
ネネ | 最弱の悪魔 | 触れた対象の好きな部分を弱体化できる |
- 魔力
悪魔の持つ力。デビィの持つ優れた魔力は地獄内の一種の資源として高価で取り引きされている模様。本来は悪魔しか持ち得ないパワーだが、塁は気合と根性で獲得し、制御まで可能とする。