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お前は誰かを助けられるのに、お前を助けられる奴は誰もいないんだな…

概要

CV:渕崎ゆり子

ナースエンジェルりりかSOS』の登場人物。年齢は13歳。

ナースエンジェルに変身するりりかと敵対するダークジョーカー幹部の一人。

レーザーブレード魔術を用いた戦いを得意とする魔法剣士。

物語の前半と後半では大きく立ち位置の異なるキャラクターであり、全編を通してのレギュラーキャラクターでもある。

但し漫画版では立ち位置が異なり、終盤にしか登場しない。

物語前半(19話まで)

りりかと加納星夜の宿敵の1人。ダークジョーカーのアジトではチェスを嗜む様子が描かれている。

生意気で陰湿な皮肉屋であり、敵をいたぶるのをゲームのように楽しむ残忍な性格。戦闘中はとにかくよく喋り、相手を容赦なく攻撃しながら気障な台詞で言葉責めをする。

もう一人の幹部のケトーとは仲が悪い一方で、首領であるブロスに対しては従順。

ケトーが加納と刺し違える形で倒されてからは、新しい刺客としてナースエンジェルと星夜の命を狙った。

しかし度重なる敗北を受け、ブロスに新たな力という名目で「痛みを感じない身体」にされ、限界まで戦わされた末に見捨てられてしまう。

ナースエンジェルにとどめを刺すように言うが、残り僅かな緑のワクチンによる癒やしの力を使われて逃がされた。

物語中盤(26話まで)

死んだはずの加納が生き返り、ダークジョーカーの手先となってりりかと星夜の前に立ちはだかった。緑のワクチンを使い果たしたりりかは魔法が使えず、相手が加納だったこともあって二人は絶体絶命の窮地に追い込まれる。

りりかと星夜の命を救ったのは、ブロスの館から黒のワクチンを奪ってきたデューイだった。

黒のワクチンを緑のワクチンに変えることができるナースエンジェルの能力を利用し、りりかに新しい緑のワクチンを与えて立ち去った。この時、右手の甲のダークジョーカーの印が消えている。

しかしその行為がブロスの逆鱗に触れ、裏切り者として追われていた時にりりかと星夜に助けられた。

以降は加納に代わってりりかと星夜の仲間になり、かつて属していたダークジョーカーと戦うようになる。

このように、前半と後半で敵と味方が交代するような形で仲間になるという特殊な経緯を辿っている。

それまで紫色に輝いていた剣はオレンジ色に変化しており、立場の変化を表していた。

ちなみにエンディングクレジットのキャストが「メインキャラ」と「ダークジョーカー」の順に紹介されているが、この時期は従来とは逆にメインキャラの欄にデューイが含まれ、ダークジョーカーの欄に加納が含まれる形になった。

ダークジョーカーを抜けた後は相変わらず皮肉屋ではあったが、立場が変わったためか従来の幼稚な残酷さが抜けてクールな性格になっている。

一方で散々苦しめてきたはずのりりかと星夜に心配されて戸惑ったり、星夜には憎まれ口を叩きつつも内心では友人として認めていたり、りりかを名前で呼ぶのが照れくさくてナースエンジェルと呼び続けているなどといった、素直になれない一面も持っている。

りりかに淡い恋心を寄せている節が見られ、星夜と一緒に命を懸けて彼女を守ろうとしている。

森谷家で夕飯をご馳走になって以来、地球の食べ物に興味を示すようになった。

かなりの美少年らしく、学校前でりりかを待っていた際は多くの女子生徒が見とれていた。

物語後半

ダークジョーカーのボスであるブロスを倒して加納の洗脳が解けた後は、地球で暮らしながら各地に飛び散ってしまった黒のワクチンにより具現化したダークジョーカーのモンスター達と戦っている。

いじめられている女の子や、車に轢かれそうになったみゆきを助けるなど、ダークジョーカーが絡まずとも積極的に人助けをしている。

イケメンなのもあってかそのどちらにも気に入られており、特にみゆきは失恋後にデューイに想いを寄せることで立ち直るようになった。

この時は地球人の服を身に着けており、日本語を勉強したりなど地球の文化に馴染もうとする姿が描かれ、すっかり食いしん坊キャラが定着するなど生活感ある描写も見られるが、実際どこで暮らしているのかは不明。

大勢の人がいる場でも構わずりりかをナースエンジェルと呼んでいたが、最終回では死を決意したりりかを止めようと自身の本音を吐露する…

余談

当時の制作スタッフの証言を集めた同人誌の「りりかSOSトリビア」によれば、故郷の星で起きた戦争で両親を失い荒んでいったところをダークジョーカーに付け込まれたらしい。

なお後番組で監督が同じ「こどものおもちゃ」には、デューイそっくりな「出宇井」なる人物が出演。

ウエイターや、りりかと中の人が同じ飛田まゆのバックダンサー(しかも踊りながらまゆを横目で追い続けていた)として登場していた。

冒頭の台詞は26話にて気絶したりりかを安全な場所に避難させた際に呟いたもの。また、大地丙太郎監督のイベントに渕崎女史が出演した際に、デューイの台詞を振られて即座に応えた台詞でもある。当時は放送から15年も経過しており、いかに彼女にとっても思い入れのあるキャラであることが見て取れる。

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