概要
2016年6月25日公開の日本映画。宮藤官九郎の4作目の監督作品。当初は2016年2月6日公開予定だったが、作中の事故の描写が同年1月15日に発生した軽井沢スキーバス転落事故を連想させるとして公開延期となった経緯を経て無事に6月25日に公開された。
正式タイトルは「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」。略称は「TYTD」。TOKIOの長瀬智也と神木隆之介のダブル主演作。
人間界での悪行や五戒のルールを題材とした挿入歌が面白い。
あらすじ
高校三年生の関大助は修学旅行中にバス事故で地獄に落ちる。
地獄で出会ったロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のリーダー、キラーKから自分が死んだことを知らされる。
大助は地獄での罪を問われ、地獄農業高校に通うことになる。
地獄での生活の中で、大助は現世に戻る方法を模索し、地獄ロックバトルロイヤルで優勝すれば現世に戻れる事を知る。
大助は地獄の仲間たちと共にバトルロイヤルに挑むが、様々な試練に直面する。
最終的に、大助は現世に戻る事を果たすが、インコに転生されてしまった。
それから、大助は4日後に寿命が尽き、人間の姿に戻り、再び地獄に戻る事になる。
その後、農業を励み、ザリガニに転生された大助は、死神の息子と出会うが、外で叔母さんに踏みつけられ、地獄に戻る。
失望する大助にキラーKは部活を勧め、地獄でも部活で結果を出せば良い輪廻が巡ってくる特待生制度があると教える。
大助は軽音学部に入り、キラーKが顧問を務める。
大助は現世で妊娠している死神(なおみ)に会い、キラーKにその子供が自分の息子だと告白される。
キラーK(近藤義和)は音楽の才能がなく、なおみに支えられていたが、彼女が去った後に音楽が湧いてきた。
近藤は子供を助けて電車に引かれ、地獄に落ちた。
大助はバンド「地獄図(ヘルズ)」を結成し、ジゴロックに挑戦する。
現世で「天国」をなおみと息子に聞かせる目標を持つが、演奏がうまくいかず「畜生」判定を受ける。
アシカとして現世に戻り、ひろ美に会うが地獄に戻る。
大助は和田じゅんこと再会し、彼女も地獄に落ちてバンドを結成していた。
松浦くんとも再会し、彼がひろ美が生きていることを教えてくれる。
大助は犬として現世に戻り、ひろ美の娘に会うが、焼肉屋パンダの火事でなおみと息子が亡くなる。
大助は「天国」を天国に届けると誓い、和田じゅんこもジミヘンの腕を手に入れるために自らの手を切り落とす。
大助はカマキリとして現世に戻り、和田じゅんこと交尾する。
再び地獄に戻った大助は「天国」を教えてくれとキラーKに詰め寄るが、まだ早いと言われる。
閻魔様から人間に戻ることを命じられるが、大助は天国を目指すと決意する。
キラーKの説得で大助は人間に戻ることを決意し、精子として現世に戻るが、あっけなく捨てられてしまい、再び地獄に戻る。
大助は角と牙が生え始め、ジゴロックで勝つしか人間に戻るチャンスがなくなる。
キラーKの地獄のレッスンを受け、Hコードをマスターすることを目指す。
地獄ロックバトルロイヤルが開催され、暴力的な対決が続く中、大助はHコードを鳴らすが、Hマイナーだった。
それでも閻魔さまから「天道」認定を受け、天国に旅立つ。
天国は真っ白な世界で、便器のベッドに案内される。
大助は手塚ひろ美を探すが見つからず、天国が地獄よりも退屈だと感じる。
死神のなおみとヒロトに「天国」を歌って聞かせた後、地獄に戻る。
地獄に戻り、青鬼になった大助は、天国がつまらなかったと告白。
閻魔さまから最後のチャンスを与えられ、17歳の手塚ひろみのもとへ行く。
ひろみから「私も」と告白され、キスを交わす。
大助はインコになり、飛び立つ。
最後は地獄でロックバンドと共にスタッフロールが流れ、物語は終わる。
キャスト
キラーK(近藤善和):長瀬智也
関大助:神木隆之介
亀井なおみ:尾野真千子
手塚ひろ美:森川葵
COZY:桐谷健太
邪子:清野菜名
和田じゅんこ:皆川猿時
修羅:シシド・カフカ
松浦:古舘寛治
デビ美:白波瀬海来
鬼姫:清
えんま校長:古田新太
手塚ひろ美(37歳・47歳):宮沢りえ
大助の母・よしえ:坂井真紀
ひろ美の娘:山田杏奈
松浦(17歳):三河悠冴
仏:荒川良々
神:瑛蓮
MOJA・MJ:みうらじゅん
鬼ギタリスト:Char
じゅんこA:マーティ・フリードマン
じゅんこB:ROLLY
地獄の軽音楽部:快速東京
唄うたいの小鬼:木村充揮
鬼警備員:関本大介
緑鬼:ジャスティス岩倉
牛頭:烏丸せつこ
馬頭:田口トモロヲ
黄鬼:小泉博康
OMEN藤本:藤本賢一
アナウンサー:平井理央
我慢汁:中村獅童