概要
1982年設立。代表取締役はメイン画像の林家木久扇こと豊田洋。
ドンブリ勘定が多い江戸落語界にあって、自身と門下の弟子の収入の維持・管理のため木久扇(当時の名乗りは木久蔵)自身が起業した。
主な業務は芸能マネジメント、及び所属社員の登録商標や著作物など知的財産の管理・ロイヤリティの徴収。
このためよく「木久扇の弟子になるとラーメン売りばかりやらされる」とおちょくられるが、実際には実働時間管理で収入があるため江戸落語界では比較的安定して収入が得られるという面もある。
なお、木久扇自身は門下はもちろん、たとえ芸協や圓楽一門会所属であっても後進を熱心に指導をする人間である。
基本的に木久扇門下の弟子はトヨタアートに所属することになるが、預かり弟子の林家時蔵と、別プロダクション(ワタナベエンターテイメント)に所属する林家木りんは例外的に所属していない。
このため、この2人はラーメン売りといやんばかん公演をしていない(時蔵は事実上独立扱い、木りんは労働基準法違反になるため)。他に林家扇、林家木はちもトヨタアートに所属していなかったが、この2人は参加していた模様。
2021年5月以降、所属落語家は木久扇・林家きく姫・2代目林家木久蔵の3人のみとなっているが、他の弟子は破門されたわけではなく、引き続き落語協会の木久扇一門として活動している。
なお、笑点でおなじみの林家こん平・林家たい平に9代目林家正蔵・2代目林家三平兄弟は亭号こそ同じ林家でも一門の系譜が異なる。木久扇は8代目林家正蔵を名乗った林家彦六の彦六一門、こん平らは7代目林家正蔵や初代林家三平の系統である“根岸の林家一門”である。当然、彼らはトヨタアートとは関係ない。
当然ながら世界的大企業のトヨタ自動車とは直接の関係はない。