概要
OVA「ヴァルキュリアの王国編」に登場する「北海帝国」の情報部所属の軍人で潜入工作を行うチーム班長にして本作におけるラスボス。OVA版への登場を経て、その再構成版である原作第18巻にも出自の設定を変えて登場している。
人物
容姿
紫色のショートヘアー、黄緑色のツリ目のジャコウネコ系の獣人で、普段は人間の美女に擬態している。
能力
自らの体臭に含まれるフェロモンを利用した催眠暗示で複数人を一度に操る能力を持つが、これには対象の言動が平時と乖離する副作用がある。
活躍
OVA版
北海帝国に雇われたフリーのテロリスト。北海帝国が政治的に優位に立てるよう、絃神島で行われる「アルディギア王国」と「戦王領域」の相互不可侵条約延長調印式を阻止するために工作を行う。トリーネはその調印式の前日に行われたパーティーに潜入し、さらにそのパーティに参加していた暁古城と姫柊雪菜に近づく。パーティー中に騒動を起こして古城を誘惑し、フェロモンを使って自分の言いなりにする。その後、古城を操って雪菜とアルディギア王国のラ・フォリア王女を誘拐、人質としてアルディギア王国に収監されている凶悪犯罪者の釈放を要求したが国王・ルーカス・リハヴァインに取引を拒否されてしまう。
翌日、トリーネとテロリストグループは古城を操って装甲飛行船を奪取し、調印式典会場を襲撃して緊張状態を高めて戦争を勃発させようと工作活動を行う。しかし、ヒロインたちの活躍で作戦が失敗しそうになってしまい、トリーネは古城を操って反撃に出ようとするも、長時間蒸し暑い空間に拉致されていた雪菜の汗の匂いを嗅いだ古城が正気に戻ってしまう。実はトリーネの正体はジャコウネコ系譜の獣人であり、フェロモンを使って相手を虜にする能力をもっていたが、若々しい女子学生の汗の匂いがトリーネのフェロモンを無効化してしまったのだった。
追い詰められたトリーネは最後のあがきとして艦載魔導兵器「アウルゲルミル」による攻撃を試み、自らも獣人に変身して反撃するも、アウルゲルミルは古城に、自らは雪菜によってあっさり倒されてしまった。
原作
北海帝国獣人部隊の少佐。スパイとしてアルディギアに長期間潜伏し、表向きは秘書官としてラ・フォリアに仕えていた。北海帝国では戦技指導官をしていたことがあり、CQCの技量は高く、純粋な獣人としての戦闘能力はきわめて高い域にある。
北海帝国の利権のために「ビフレスト」を利用したテロ行為を起こすが、ラ・フォリアの策で形勢を逆転され、最後は古城が仕掛けた罠に誘導される形で敗北する。