1954~1970年までエジプト大統領を務めた、
ガマール・アブデル・ナセルが説いたイデオロギー。
アラブナショナリズムの主流となっており、いくつかはバアス主義と共通する。
概要
ナショナリズムと汎アラブ主義の傾向を持つ革命派イデオロギー。
外国による干渉を拒否し、社会主義をアラブ社会に適合させる。
そうすることで、イスラム教の再編成&アラブの統一を図ろうというもの。
1956年スエズ危機で、イギリス・フランス・イスラエルの「3つの攻撃」に直面したナセルは
アラブ世界の英雄とされてきた。
ナセルへの熱い支持はアラブ諸国の政治団体にナセル主義の影響をおおいに与えた。
- アルジェリアのベン・ベラ政権
- モロッコのメフディー・ベン・バルカ(モロッコの政治家)の政治団体
- レバノンの武装勢力「ムラビトゥン」
- サウジアラビアのタラール王子(アル=ワリード・ビン・タラール)
- パレスチナ民族解放運動