ナメナメーダ
なめなめーだ
CV:八代駿
『アクマイザー3』第34話「なぜだ?!2+3はへのへのもへじ」に登場した隊長怪人。青鬼に似た容姿をしているが、同じく青鬼に似たアオニーダと違い、黄色い1本角と赤い頭髪を持ち、目には瞳があり、牙が露になった大きな口と胸にもある1対の口が特徴。そして何より頭がデカい。
一人称は「僕(ちゃん)」だが、気が動転すると「俺」になる。
口から舌を伸ばして相手の顔を舐め、舐められた相手の思考能力を破綻させる能力を持つ(舐められた相手は目の周りが青くなる)。さらに舌は口から分離可能で、「アクマ力・ちょうど食べ頃」で相手を追いかけ回したり、「アクマ力・舌縛り」で巻き付く事も出来る。他にも、胸の2枚の舌を投げて相手の視界を封じる「アクマ力・二枚舌」という技も使う。その実力は一平からも「あんな顔しているけど恐ろしい奴」と評された。なお舐められた相手はもう一度舐められると元に戻る(彼はこの行為を「修理」と呼んでいた)。
武器は抱え大筒と呼ばれるタイプの鉄砲。ちなみに隊長の頃はジャンケルを装備していなかった。
当初は子供達を教育する「先生」と呼ばれる大人達の思考能力を破綻させて間違った常識を蔓延させる「日本中おバカちゃん作戦」(なんちゅう名前かと思われるだろうが、メザロードもこの名前で呼んでいた)の指揮官として登場したが、アクマイザー3およびダルニアとの交流を経てハト派に転向し、後に「平和党四人衆」の一人として再登場した。この時にはジャンケルを装備するようになった。
「どんな劣等生でも秀才にする」という評判のガンテツ塾(光彦も一平に内緒で参加していた)を密かに訪れ、塾長のガンテツ先生を舌で舐めて「2+3=へのへのもへじ」という式を塾生達に教えさせた。だが、塾の近くで大笑いしている所を一平に見られてしまい、彼とガンテツの娘を食べてしまおうと襲い掛かるが、ザビタンの妨害に遭う。舌縛りでザビタンをバラバラにしようとするが、そこにダルニアが現れる。するとナメナメーダはダルニアに一目惚れしてしまい、ザビタンに巻き付いていた舌を口の中に戻してしまう。戦意喪失した彼は兵士アグマーを伴い退却する。
後日、アグマーに自身の舌を持たせてガンテツ塾の助っ人として参上した一平を始めとする先生達の顔を舐めていくが、途中でガブラの妨害に遭う。舌で舐めようとするもガブラの頭は元々出来が悪いので効果がなく、ガブラッチョに変身した事でアグマーは退散してしまう。ガブラッチョは仕方なく一人で踊りを始めるものの、そこでナメナメーダに遭遇する。彼はガブラッチョにダルニア宛てのラブレターを渡してルンルン気分で去って行った。
しかし、ダルニアにラブレターを返却され、「あんたみたいな事する人大っ嫌いなの!」と言われてしまう。「ガンテツ達を元に戻せば自分を好きになってくれる」と思い込んだ彼はあろう事かガンテツ達をもう一度舐めて正気に戻してしまった。アグマーの制止も聞かず先生達を元に戻そうとする彼だったが、そこにメザロードが現れる。「腐った性根叩き直してやる」と言われて折檻を受けた挙句、作戦を遂行させねば死刑と宣告されてしまう。舌と左腕を負傷したものの彼の決心は変わらず、傷も癒えないまま先生達全員を元に戻すのだった。そして、赤いカーネーションを1輪持ってダルニアにプロポーズするが、彼女の想い人がザビタンだと知り失恋する。花を湖に捨てて悲しむ彼だったが、そこにアグマー2名からアクマイザー3の攻撃で部隊が全滅寸前だと知らされる。恋敵であるザビタンを倒すべく二枚舌で彼の視界を封じ、鉄砲を向けるナメナメーダだったが、ダルニアが盾になって現れる。ダルニアを撃てず咽び泣くものの、逆に彼女に励まされる。しかし、それを善しとしないメザロードは親衛隊を引き連れてナメナメーダを処刑しようとする。アクマイザー3はメザロードに敢然と立ち向かい、彼自身も鉄砲でメザロードを狙撃してダメージを与えた。メザロードは魔法陣アタックで退治され(「俺は不死身だ!」という捨て台詞を残したが)、身も心も少しだけ救われた彼はアクマイザー3の味方を増やすべくダウンワールドに帰るのだった。