概要
加盟者が新規加盟者を誘い、その加盟者がさらに別の加盟者を誘う連鎖により階層組織を拡大する、金品のみの受け渡しを目的とする連鎖配当組織。
名称の「ネズミ講」は「ねずみ算式(等比数列)に増幅する相互扶助団体」の意で、金品(現金及びそれに近い商品)を出資する参加者が無限に増加するという前提のため「無限連鎖講」とも呼ばれる。
システム
胴元は2名以上の子をこのシステムに勧誘し、親として金品(配当)を受け取る。子はそれぞれ2名以上の孫を勧誘、彼らから金品を受け取り、親にも上納する。
これを無限に繰り返していけばすべての人が多額の金品を受け取ることができると謳うが、人の数は無限ではないため必ず破綻し、胴元とそれに近い人以外は損害を被る。
日本では「無限連鎖講の防止に関する法律」によって禁止され、中華人民共和国では完全に禁止されている。
無限連鎖講の防止に関する法律
1980年に破綻した「天下一家の会」事件では被害総額が1,900億円に及んだものの、脱税でしか立件できなかったことから、ネズミ講を規制する「無限連鎖講の防止に関する法律」が制定されることとなった。
当初は対象が「金銭」であったが、1987年から1988年に活動した「国利民福の会」などでは金銭の代わりに国債や収入印紙が用いられ、詐欺でしか立件できなかったため、対象が「金品」に広げられた。
マルチ商法との関係
マルチ商法はネズミ講と同じシステムだが、商品の販売権利、管理費、販売法の講習などの名目で上位に金品を支払いを行い、商品等の販売実績や会員の取得により上位より支払いを受けるもので、「連鎖販売取引」と呼ばれる。
→ マルチ商法
外部リンク
wikipedia:無限連鎖講、無限連鎖講の防止に関する法律およびリンク先
関連タグ
悪徳商法 マルチ商法 犯罪 詐欺 洗脳 ねずみ講 坂井三郎 根津美子
アルバニア:国ぐるみでやっていた