ハドック
はどっく
経歴
貨物船カラブジャン号の船長だったが、船員達は別の組織から金で雇われ麻薬密輸をしていた。しかし、ハドックは一等航海士であるアラン・トンプソンにアル中にされ船長室から一歩も外に出なかった為、タンタンと出会うまでそのことを知らなかった。(金のはさみのかに)
後に17世紀に活躍していた軍艦ユニコーン号の船長フラソワ・ド・アドック卿の子孫ということも判明し、アドック卿の遺した3つのユニコーン号の模型とその中に入っていた羊皮紙を巡って冒険に出る(なぞのユニコーン号)。三枚の羊皮紙を手に入れその謎を解き明かし、冒険の末にアドック卿の消えた財宝を探し当てる。その後、以前の城主が逮捕されたためムーランサール城の城主となる。(レッドラッカムの宝)
性格
反アルコール水夫連盟会長にもかかわらず大の酒好きで、コルクが開いた音だけでウィスキーだと聴き当ててしまう程。短気で喧嘩っ早く、口も悪い。彼を象徴する口癖となっている「コンコンニャローのバーロー岬」は、北米大陸最北端アラスカ州のバロー岬に日本語の罵詈雑言"バーロー"(馬鹿野郎)をかけている。かなりのドジであり、登場してからほぼ全作品で痛い目や恥ずかしい目に遭っている。それらの性質のために悪気が無くとも危険な場面でタンタンの足を引っ張ったり、悪い時にはピンチに陥れてしまうこともある。
それでも根は優しく、情にもろかったりする。アブダラーからのお土産に感動して優しい顔をしたり(しかしそのお土産にはいたずらが仕掛けてあった)、貧乏そうなお爺さんの帽子を拾う振りをしてこっそり札を忍ばせたり(しかし後にそのお爺さんは大金持ちのカレイダスだとわかる)...だが、()内にあるように実際はあまりその優しさが役に立たなかったり、騙され裏切られたりする可哀想なタイプである。そんなことってアラル海!
人間関係
タンタンのよき理解者であり、大親友。タンタンもたとえどんなことがあろうともハドックを信頼している。ビーカー教授を最初は鬱陶しがっていたが、一緒に過ごす内にかけがえの無い存在となり、教授が誘拐された時には「あんないい奴が誘拐されるなんておかしい」と怒鳴っていた。唯一苦手なのはオペラ歌手のカスタフィオーレ夫人で、彼女の歌に拒絶反応を示し、姿を見ると逃げようとする。
ハドックの行動や言動は思わずクスッと笑ってしまうものが多く、それは『タンタンの冒険』において大きな見所ともなっているに違いない。
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