概要
シリーズの舞台に於いて、「オーパーツ」、または「至宝」とされる謎多き存在。
外観は元ネタのハロと全く同じ。
元ネタと同じく、耳をはばたかせて浮いており、時に電子音のような鳴き声を発することもあるが、言葉は一切話さない。
しかし、劉備ユニコーンガンダムやアーサーガンダムMk-Ⅲは意思疎通が取れているような描写がされている。
『SDガンダムワールド 三国創傑伝』
『SDガンダムワールドシリーズ』第一作となる三国創傑伝においては、劉備ユニコーンガンダムが友達として連れている緑色のハロだけが登場しており、作中では「劉備の感情の昂ぶりに応じ更なる力を授ける」ことが描かれたことと「劉備自身ですら『先祖代々伝わってきたものである』ことしか知らない」ことが明かされたのみであった
『SDガンダムワールド ヒーローズ』
『SDガンダムワールドシリーズ』第二作となるヒーローズにおいては、転移門を通し劉備達に語りかける「三蔵」と名乗る謎の人物により「ハロの正体は(劉備のものを含め)この世に5つ存在するオーパーツであり、それら全てをレジーナワールドにあるオーパーツ『ピラミッド』に揃えることで迫り来る破滅の危機を回避することができる」ことが判明し、劉備達は破滅の危機を回避すべく、諸葛亮の見つけた反応やキングダムワールドの各勢力の助けを借り、ハロ探索へと旅立つことになった。
各ワールドに伝承が残されており、言い方は異なれど、全てそのワールドを支配するだけの力を持つと言われている。
また、各ハロには対応する「人間の感情」があり、周囲の人物のそれが最大限に高まることで、大きな力を発揮する。
最終盤においては、それぞれ対応する「人間の感情」に触れたことによって5つのハロ全てが目覚め、レジーナワールドにあるピラミッドに揃えることで、超兵器「ラー・レイ」を起動させた。
一覧
キングダムワールド
色は緑。対応するのは「勇気」。
主人公・劉備ユニコーンガンダムの家系に代々受け継がれてきた家宝であり、劉備が物心つく前から行動を共にする相棒的存在。
劉備の勇気の高ぶりに呼応してドラゴンメモリを生み出す。
パイレーツワールド
色は橙。対応するのは「仲間を想う心」。
嘗て女大海賊「アン・ボニータ」が手に入れたが、アンは仲間を平気で切り捨てる冷酷な性格であったがために使いこなせず、彼女の怨念が渦巻く海底宮殿・アルマレカルに封印されていた。
息子やベンジャミン達を人質にされても、決して屈さずに仲間を全て救おうとした孫堅ガンダムアストレイの心を認め、彼らの手に渡った。
その後、信長ガンダムエピオンに奪われるが、改心した彼によって曹操ウイングガンダムに渡された。
ネオワールド
色は水色。対応するのは「正しき心(=優しさ)」。
キャプテンシティの象徴として、とある美術館の倉庫に隠されていた所を、アルセーヌガンダムXや劉備一行に盗み出された。
しかし、この頃は不完全で、趙雲ダブルオーガンダムのうっかりで落とされた際には、立体パズルのようにバラバラになってしまい、彼の手で修復(と言う名の謎のオブジェ製作)が進められた。
最終的には、アルセーヌのトレジャーハントの真意を知ったことで自己修復し、劉備達が手にした。
ナイトワールド
色は白。対応するのは「信じる心」。
アーサーガンダムMk-Ⅲが王の証として所有していた。
劉備がハロを託すにふさわしい人物か見極める為の決闘にて、劉備が自分の力を信じたことや、悟空インパルスガンダムと諸葛亮フリーダムガンダムがそんな劉備を信じ、敢えて見守り続けたことをアーサーが認めたことで、劉備一行に貸し出された。
レジーナワールド
色は薄紫。対応するのは「愛」。
シーザーレジェンドガンダムが所有していたが、彼が最愛のクレオパトラキュベレイを生き長らえさせることに執着していたことで力を発揮できずにいた。
しかし、曹操や貂蝉クシャトリヤの言葉から自身の身勝手さを痛感したシーザーが、「クレオパトラに最期の時まで寄り添う」と考え直したことで、覚醒。
近くにあった他のハロ達を集め、ラー・レイを起動させた。
裏側
確かに、ハロは先述した人間の善の感情に呼応するが、その一方で、その感情が裏返った際には、闇で満たされてしまう。
第22話にて、窮奇ストライクフリーダムガンダムが劉備達に忘れ得ぬ後悔と強く結びついた幻影を見せ惑わす言葉を投げかけ心を挫きそれぞれに対応した負の感情に変えてしまい、ハロは黒く染まってしまう。そして、窮奇の手中に収められ、破滅をもたらす“漆黒の星”を目覚めさせてしまい、窮奇の真の目的である「悟空を自らの意のままとなる『最終兵器』へと変え果てる」ために悪用されてしまった。
一覧(負)
愛→まやかし
クレオパトラへの愛が強すぎた余り、独り善がりな愛情で彼女に苦しみを強いたシーザーのトラウマを刺激し、感情が闇に染まってしまった。
勇気→無謀
劉備に、嘗てのBUG兵との戦いの幻影を見せ、その中で巨大なBUG兵に襲われそうになった少年を咄嗟に救わせた。
しかし、そのBUG兵の腕の残骸が少年にのしかかり、救えなくなってしまう。
かつて自らが母を喪った光景を思わせる惨禍を前に「もっと慎重にやれば救えたかもしれない」と、窮奇に言い寄られたことで絶望し、ハロを奪われてしまった。
正しき心→傲慢
諸葛亮に、行列に並んで武者頑駄無のガンプラを買いに行く幻影を見せた。
その中で諸葛亮は買えたものの、買えずに泣きじゃくる少年にガンプラを譲ることで、自他共に満足させたが、そのせいで同じく買えなかったその少年の親友と喧嘩させてしまい、かつて自らが救えなかった恩師たる張角デビルガンダムから快く贈り物をされた記憶を思わせる光景を前に「相手のことを考えない押しつけ」と言い放って、心を折った。
信じる心→逃避
曹操に、嘗ての会社経営の幻影を見せ、張梁サザビーの「自分の勘を信じて通信会社の株に会社の金を全て投資した結果、その会社が潰れた」、夏侯兄弟の「自分達の実力を信じ、平定の為に100人に喧嘩を吹っ掛けたことで大怪我を負った」という醜態を見せつけ、かつて全国民をBUG化させる凶行すら厭わせぬほどにブルーウイングの皆へ自らへの強い盲信を抱かせ駆り立ててしまった後悔を思わせる光景を前に、「『信じる』とは、未熟な自分自身からの逃避」と言って、曹操の他者に理解しようとすら思わせぬまま心酔させてしまうカリスマ性を当てこすった。
仲間を想う心→脆弱さ
孫堅に、息子やベンジャミン達との幻影を見せ、「陸で全員で宴会ができる店を探そうにも見つからず、全員飢え死にする」という幻影を見せ、「人間は何をするにも一人でいるのが怖いから徒党を組んでいるだけ」と言って苦しめた。レッドタイガーの“家長”として振る舞う彼にとっては「自身の振る舞いは、重んじるはずの仲間自身の意思すら蔑ろにしてしまいかねない」という苦しみでもあったかもしれない。
最後の2つはギャグだろって?SDガンダムではよくあることだよ