概要
認知バイアスの一種。
多面的な要素を持つ対象の一要素の印象に引っ張られて、他9割の要素が歪められ、全体の評価をしてしまう現象のこと。
具体的には以下のような例がある。
- 顔や身なりが整っている人物に対して、「きっと能力や人格も優れているだろう」と思い込む
- 肌が日焼けして髪も黒くない女子高生に対して、事情も知らないまま「コイツは不良だ」と決めつける
- 特定の職業や組織への所属、学歴というだけで一定の信用や持つ/失う。
- 好きな有名人がオススメするアイテムを見て、詳細を確かめないまま「優れた商品なのだろう」と評価する
- 逆に、嫌いな有名人のお墨付きアイテムは信用しない
この場合の「ハロー」とは挨拶(hello)ではなく「後光・光背」を意味する「halo」であり、「どんな人物をモデルにしていても光背を添えておけば見る者に『この人は神聖な存在だ』と解釈される」ことから来ている。
また、負の印象に引きずられるタイプのハロー効果には「悪魔の角」から取って「ホーン効果」という名称も付いている。
逆を言えば見かけと情報だけで人は騙されるため、それを偽装することで信用も得やすく、詐欺や強盗といった犯罪などに利用される場合もあるため疑いも必要である。(あっさり玄関のドアを開けてしまうなど)
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ゲインロス効果…第一印象と異なる行為で評価が大きく変わってしまうもの