決断はすませた… それに賭ける!
概要
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C→E / 持続力 - E / 精密動作性 - E→C / 成長性 - B→?】
「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のスピンオフ小説「恥知らずのパープルヘイズ」にて、「パープル・ヘイズ」がパンナコッタ・フーゴの精神の成長と共に進化した形態。外見は左程変わりないが、腰に巻いていた布が無くなり、新たに足にも殺人ウイルスのカプセルが付けられた。
成長したことでウィルスの効果をコントロールできるようになったのかと思えばむしろ逆で、ウィルスの凶暴性がさらに増した結果ウィルス同士で共食いし始めるようになってしまった。
そのためキレるなどして全力を出し見境なく大量のウイルスをばら撒くほど共食いによりウィルスが減って効果が弱まり、逆に手加減して必要最低限に抑えるほど殺傷力が増すという”歪んだ”(=ディストーション、英: Distortion)性質を持つ事となった。
これにより敢えて大量に振り撒き共食いをさせれば、至近距離でカプセルを破裂させても自分が死ぬことはなくなった(劇中では口の中で割って吐き出したので流石に口内がズタズタになった)。
制御できないほどの凶暴性が更に増した結果、逆にある程度の制御が可能になったという矛盾を感じる進化となっている。
(=仮に暴走して制御不能・一人歩きしてしまってもばら撒かれるのは共食いするほどの凶暴性のせいで結果的に殺傷力の低いウィルスで済む)
当然殺人ウイルス自体の破壊力も飛躍的に上がっており、第5部本編では感染から死亡までに約30秒はかかっていたが、今作ではラスボスであるマッシモ・ヴォルペをほとんど一瞬で食い尽くし蒸発させている。
同作では、本編後に組織の新たなボスとなったジョルノ・ジョバァーナは、このパープル・ヘイズがフーゴ本人の意志とは無関係に動く可能性に、本体死亡後も活動したノトーリアス・B・I・Gとの共通点を見出した。
そして仮にフーゴを「裏切り者」として始末したとしても、パープル・ヘイズがノトーリアス・B・I・Gと同じようにスタンドだけが世界に残った場合、多大な悪影響が有り得ると危険視したことが物語のきっかけとなった。
フーゴがパープル・ヘイズ(=自身の凶暴な部分の象徴)への嫌悪と恐怖を克服し成長したことで、スタンドが進化しその危険性は無くなった。ジョルノはフーゴのことをほんの短い付き合いでしか知らなかったが、ブチャラティに信頼されていた男なら出来るという確信があったようだ。
「オールスターバトル」ではゲージ技でパープルヘイズがこの形態になることができ、GHAは「恥知らずのパープルヘイズ」でマッシモを葬った一連の動作の再現となっている。
続編にあたる「アイズオブヘブン」には登場しない。
楽曲"Purple Haze"の作者であるギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのギター音の個性のひとつに、ディストーションと呼ばれる音響加工の強さが挙げられるため、名前の元ネタは恐らくこれであろう。