概要
「ファン」と「アンチ」のかばん語で、ファン対象への愛憎入り混じった感情をそのまま表現してしまう(厄介な)ファンのこと。
ここで言う「対象」はアイドルなどの芸能人、アニメなどの映像作品、漫画や小説や、ゲームといった創作作品、およびそれらの作者やキャラクターなどさまざまである。
ファンチと自称する、もしくはそう呼ばれる存在にはいくつかの種類がある。
- ①独占、支配欲系ファン
対象への独占欲をこじらせて「アイツの悪口を言って許されるのは俺だけ」という具合に攻撃的になっているファン。「愛あるいじり」をしているつもりが、エスカレートして対象を深く傷つけたり他のファンに迷惑をかけたりしている状態。
自分は悪口ばかり言っているのを棚に上げて、他人が同じ批判をしたり、逆に擁護したりすると「お前にあいつの何がわかるんだ」と怒り狂うことがしばしばある。
- ②無自覚な荒らし系ファン
本人は純粋に応援している、また対象のことを称賛したり布教したりしているつもりだが、悪印象を与えるようなやり方になってしまっている状態のファン。
例えば「Aはダサい、それに比べて自分が好きなBは〜」と別の人、ものを下げる形で比較したり、布教の目的で無関係の場で宣伝したりといった形で対象や他のファンを困らせるような行動を指し、またそのことに自覚がないため事態が悪化しやすい。X等のアカウント名に作品名を入れることで検索妨害になっていることも。
- ③ウォッチャー、擬態系アンチ
「ヲチ(監視)」、あるいはアンチ活動の一つとしてファンに擬態してファンコミュニティに紛れ込み、対象に近づこうとするタイプのアンチ。意図的におだてる事で調子に乗らせて情報の発信を促すことが主な目的である。これだけなら賑やかしだが、過激な者はファンを装う事でプライベートの個人情報や閉鎖的環境(DMなど)の素の書き込みを入手しようとし、時にはネカマでハニートラップを仕掛けてセクハラや暴言があれば告発しイメージ低下を目論む。引っかかる方も引っかる方だが悪質度では圧倒的であり、元々「ファンチ」といえばこのようなアンチを指していたようである。
- ④元ファンのアンチ
ファンだった者が、何らかの原因でアンチに転じてしまったパターン。のめり込んでいたが故に知識量は並のファンより豊富である事も多いが、「作品の展開が自分の思い通りにならなかった」といった身勝手な理由や裏切られたという思い込みによりアンチに転じてしまうケースもあり厄介である。また知識が豊富であってもアンチになった途端に追うことを辞めてしまい、そこで情報の更新が止まり知識に偏りが生じている人もいる。この用法は「反転アンチ」の方がメジャーである。
アンチに転じてもなお熱が冷めないものは⑤へと変化する。
- ⑤研究家タイプのアンチ
対象を批判したいがために情報収集や研究を惜しまない者。純粋なアンチではあるが、結果としてファンよりも遥かに知識を蓄えてるがゆえに、揶揄する意味で「ファンチ」と呼ばれる。ある意味アンチとしては正しい姿である。
ファンもアンチも「対象が気になって仕方がない」という意味で表裏一体の存在であると言え、「アンチが一番熱心な視聴者」と言われることもある。例えば、ファンによる追っかけは、アンチが同様の行為をすると「粘着」「ネトスト」などと呼ばれる。
関連タグ
ファン アンチ カプ厨 同担拒否 ストーカー ドルアン 無自覚な荒らし
syamu_game…彼の動画の視聴者界隈から発生した用語とされる。