概要
有名人などの熱烈なファンで、公演などを何本も観覧するのはもちろん、会場外や移動の際の空港などでの出待ちをしたりする。
芸能人、ミュージシャン、スポーツ選手、韓流アイドルなどはもちろん多いが、こうした心理が行き過ぎた者は犯罪者にすら追っかけを行うこともある。
「追っかけ」がどこからどこまでを指すのかは同じ芸能系でも大きく解釈が異なることもあり、「追っかけ」だからといって必ずしも私生活まで追う者だけではなく、対象のストーカー的なものと同一とは限らない。
「乙」などとも呼ばれる。その他、「乙」「追っかけ」が「追っかけ対象とよからぬ関係になることを目論む」などのネガティブな意味を含むジャンルもあるので注意が必要である。
ジャニヲタ
ジャニーズ事務所系アイドルのファンで「追っかけ」とは、主に番組の公開録画(ジャニヲタは「番組協力」の「番協」と呼ぶ)や出待ちなどに足しげく出かける層を指す。
この「追っかけ」には長い歴史の上で積み重ねられた独自の掟や用語が多数あり、その掟を破った者には周囲から制裁が加えられたり、事務所に通告されることもある。
「追っかけ」の中で特に熱心に通い詰める層を「オリキ」といい、さらにその中でも上下関係があり「トップさん」と呼ばれる者が追っかけ達を仕切るという独特の文化を持つ。
基本的にタレントのプライベートエリアに踏み込んではならないことになっており、「プライベートで見かけても同じ電車に乗るなどしてはならない」等の掟がありこれを破るものは「ヤラカシ」「ヤラ」と呼ばれる。
バンギャル
ツアーを何本も遠征して見に行くだけで満足するレベルだと「追っかけ」とは呼ばれない。
メンバーの宿泊先や交通機関で待つようなレベルからをこう呼ぶことが多く、当然事務所やバンド側からもあまりいい顔をされるものではない。またライブハウス前での出待ちは近年禁止令を出している事務所やバンド、ライブハウスも多い。
宝塚歌劇団
長い歴史を持つ宝塚歌劇団の追っかけにも、ジャニヲタに負けず劣らずの独特の掟が存在する。
所属の女優(宝塚では「生徒」と呼ぶ)のファン毎に出待ちの場所などが事細かに決められており、私設ファンクラブ内の上下関係も非常に厳しい。
韓流
韓流アイドルでは上記のジャニヲタの「ヤラカシ」に相当する掟破りの追っかけを「私生(サセン)」と呼ぶ。
女性アイドルグループ
AKB48などの女性アイドルグループのファンにおいては、歪んだ追っかけ心理が行き過ぎどうみても嫌がらせでしかない行動を取る者(ライブ中にわざと奇声を発したり、握手会でメンバーにわざと心ない暴言を吐く等)を「厄介」と呼ぶ。
撮り鉄
追いかける対象は動く箱。相手に人権が無いだけに最凶勢力として知られる。
スーパーカー
1970年代末のスーパーカーブームで火が付き、成人後はモータースポーツやレースクイーンを追っかけるカメラ小僧が多くいた。しかしバブル崩壊とともに衰退し、今ではカメラ+乗り物といえば鉄オタ、その次に飛行機オタ兵器オタと続き車はどこへやらという状況に追い込まれている。