「我を彼の地へ運べ!」
概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。アニメ版オリジナルのカードであり、原作には登場しない。
英語名は「THE FLOAT」、漢字名は「浮」。
実体化すると羽を生やした風船の姿を取るが、カードの絵柄は気球である。
能力は対象を浮かせるというもの。「翔」に似ているが、こちらは素早く思い通りには飛べない代わりに複数の対象に同時にかけられる・静かに移動できるといった利点がある。
悪戯好きな性格で、初登場時(後述)ケルベロスと知り合った(正確には猫と勘違いして拾った)少女・あかねを空高く浮かせてしまった。
作中では
クロウカード編
第15話「さくらとケロの大げんか」で初登場。
さくらと大喧嘩して家を飛び出したケルベロスを拾った少女・あかねが、「空を飛べたら天国のお父さんにも会えるのに」と呟いたことに反応したのか、彼女やケルベロスを含めた周囲の物を浮かせ始める。
あかねは喜んで外へ飛び出してしまい、強風の影響もあってどんどん空高く浮き上がってしまう。必死に追おうとしたケルベロスも途中で力尽きてしまうが、駆けつけたさくらに助けられる。
「浮」はそのまま封印され、落下したあかねもケルベロスの奮闘と「樹」によって無事に助けられた。
ちなみにこの時のさくらは、「『翔』で飛んでケルベロスを助ける」→「そのまま空中で『浮』を封印する」→「再び『翔』で飛ぶ」→「空中で『樹』を発動させる」→「三度『翔』で飛ぶ」という杖を酷使したかなりの荒業を成し遂げている。
その後は第17話で音を立てずに「消」に近づく際や、第36話で積もった雪の上に立つ際などに使用された。
さくらカード編
第57話「さくらと小狼とエレベーター」にてさくらカードに変えられる。
エリオルの魔法で小狼と共にエレベーターに閉じ込められ、突如崩壊した床から落ちたさくらが咄嗟に使用した。
小狼が初めてさくらを下の名前で呼んだのがこの場面であり、以降2人は急速に接近していく。