概要
「ブッカ」とも呼ばれ、ウェールズでは「ブカ」、「ブキオド」の名で呼ばれる事もある。
普段はその姿を見る事は出来ないが、彼らの行為や悪戯などによってその存在を感知する事が出来るとされる。
ゴブリンの仲間であるともされており、一説には善悪2種類のブッカブーが存在し、悪さを働く者は「黒いブッカ」を意味する「ブッカ・ドゥー」と呼ばれ、善良な者は「白いブッカ」を意味する「ブッカ・グイデン」と呼ばれている。
またブッカブーは元々海の実りや里の実りを司る海神であったとされ、天候を見、海難事故の件数を予知する力を持っていたといわれており、その為漁師たちは魚とビールなどを備えて豊漁と海に安全を祈願し、農夫たちは収穫期になるとパンとビールを備えて祀っていたとされ、もしこれを怠ると嵐を起こして船を難破させ、収穫も減少してしまうと信じられていたという。尚、コボルト同様に鉱山の精霊として出現する場合もあるが、その場合はノッカーと呼ばれる。
しかし時代が経つにつれ次第にその儀礼や風習は廃れて行き、何時しかブッカブーは子供を叱りつける為に創作された「子供部屋のボギー」の一種として扱われるようになり、子供が悪さをすると「ブッカブーに食べられるぞ、連れていかれるぞ」といって叱りつける様になっていったという。