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概要編集

ブランディア(BLANDIA)は1992年アルュメ(ALLUMER)が開発した対戦格闘アーケードゲーム

1986年セタが開発しタイトーが販売したアクションゲーム黄金の城』のキャラクターが登場しており、事実上の続編である(セタはアルュメから分離独立した会社であるが、ハードウェア開発絡みで業務提携していたのもあってか版権を持っていたとされる)。


ゲームシステム編集

6名の剣士の中からキャラ選択、他にCPU専用でボスクラスのキャラが4名いる。当時の対戦格ゲーとしては珍しく、イリアナ(メイン画像のキャラ)をはじめとした複数の女性キャラクターが登場する

同キャラ対戦は、『ストリートファイターⅡ』や『ワールドヒーローズ』のように対人戦では出来ないが、CPU戦の最後がなぜか同キャラ対戦になっており、2Pカラーはこのときにだけ拝める。

8方向レバー、3ボタンで操作するが、ボタンは大技・中技・小技ではなく上段・中段・下段であり、黄金の城の続編らしくのあるキャラクターはの三ヵ所に装甲があり、攻撃を2発当ててそれを剥いでからでないとダメージを与えられない。

また、同社が翌1993年に開発する『機動戦士ガンダム』の対戦格闘ゲームに先駆け、空中ガードや(を持たないキャラは空中で無理矢理回避する)技の相殺が可能になっている。


CPU戦で勝利すると、一般的な「プレイヤー側の勝ちセリフが表示される」のではなく、初代龍虎の拳のように、

倒したキャラの負けセリフが表示される」

のだが、本作は何と、勝ち・負けセリフも含めメッセージがすべて英語である。


さらにゲーム性はというと・・・当たり判定がよくわからなかったり、少しでも余計なレバー入力をしているとコマンド入力を受け付けてくれなかったり、BGMは延々と4小節の繰り返しで気が狂いそうになったり(尤も、これは基板に搭載されているカスタム音源チップのサウンドドライバーが不具合だらけだったことに起因している。)、しかも対人戦プレイだとステージが変わらず同じ曲ばかりが鳴り続けたりなど、柔らかく言えば実に個性的なゲームであった。

これらの影響もあってか、世に出回った数は少なく、アーケードから姿を消すのも早かった。


移植編集

1994年9月にFM-TOWNS版が(タイトルは「ブランディアPLUS」)、1995年6月にPC-9821版が(「ブランディア98」)、ビング(VING)から発売されている。

アーケード版のバグまで再現されているものの、

  • アーケード版では全文英語だったメッセージが日本語化された
  • 4小節の繰り返しだったBGMの大幅な修整、お蔵入りになったBGMの追加
  • エンディング画像を一新

といった改善点が見られ、他に一部のキャラのステージが変更された。

ちなみにパッケージイラストは森山大輔が担当している。


尚、アルュメは1999年に事業を停止後、2015年2月に破産開始決定、同年10月に法人格が消滅したことで事実上倒産している。倒産後の版権についてはこれまで行方がわからない状態が続いていたが、ハムスター2023年2月にアルュメのゲームに関する全ての権利を取得したことを発表。同年10月19日、アーケードアーカイブスにてPlayStation 4およびNintendoSwitch用に移植・配信がなされた。ただし、アーケードアーカイブスお馴染みの「こだわり設定」は当ゲームには存在せず、BGM・言語含めアーケード版そのままでプレイできるのみである。


余談編集

黄金の城では女性キャラのブラを剥ぎ取る脱衣KOが用意されており、今作でも採用する予定だったらしく、没データに「上半身裸にされてギブアップをするイリアナ」の画像が残されている。

また、基板の出回りが少なかったらしく、中古品は滅多に出ず、出たとしても相当なプレミア価格がつくという。


pixivでは編集

2021年6月1日現在では、pixivに投稿されているブランディアもの作品のほとんどが、女性キャラクターで占められている。


プレイ動画編集


関連タグ編集

アルュメ レトロゲーム 格ゲー アーケードゲーム 黄金の城

機動戦士ガンダムEX_REVUE(同社開発の対戦格闘ゲーム)

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