概要
ひかりの みちびきにより
まことの みちを
さししめします
さあ おそれずに
すすみましょう!
メダロット2で初登場した、北欧神話の戦乙女・ヴァルキュリアを模したメダロット。女型のVAL型。
セーラーマルチと共に、甘酒アリカが使用する機体として登場する。
西洋風の白き鎧を身に纏い、右手に剣、左手に盾を携えた女騎士の様な姿をしている。頭部パーツは1回しか使えないが、あらゆる攻撃(メダフォース以外)を跳ね返す反射を行う事ができる。
左腕のシャインシールドは装甲が120もあり、これで味方を護りつつ、隙を見ては右腕のドントムーブで相手を停止させる。
所詮は女型と迂闊に攻撃して反射で返り討ちにあったメダロッターは数知れず、『女型=脆い』という先入観を破壊した機体の1つと言える。
ただし、反射が1回しか使えないので使うタイミングが限られる事と、格闘武器と防御パーツの相性の悪さという弱点がある。……もっとも、純正かつ単機で使うならの話であって、カスタマイズや仲間の組み合わせ次第で弱点を補えるのは言うまでもない。
後のシリーズでは頭部パーツの使用回数が増えて、使いやすくなった。
性能
- 頭部 リフレクトミラー
まもる行動 反射
メダロット7から、射撃攻撃に反応して反射する『ミラーガード』になった。
- 右腕 ドントムーブ
なぐる行動 フリーズ
メダロットDSとメダロット7ではがむしゃらになり、メダロット8からがむしゃら性能を持つようになった。
- 左腕 シャインシールド
まもる行動 防御
- 脚部 テンプルマスター
二脚
メダロット8から脚部特性として、かくとう攻撃でクリティカルを出す度に、脚部の格闘性能に+2(最大+10)する『デッドオアライブ』を持つ。
他の媒体での登場
アニメ版ではブラジル代表チームの機体として登場するが、ケニア代表チームに敗北する。
メダロットBRAVEでは、気弱なポタトインセクトのジャクシーへ、アリカが譲る形で登場する。
メダロットDSから再登場し、店売りや宝箱から手にいれるだけでなく、野良メダロットとしても登場する。
また、メダリンピックのアメリカ代表・アップルの妹であるラズベリーが使用してくる。
メダロット8では、店売りや野良メダロットとして登場する他、ヒロインの1人であるアニスがノエルの僚機として使用する。
メダロット9では学生寮にいるハツタカの愛機として登場する。
漫画での登場
……さて、本題に入ろう。
プリティプラインがもっとも印象に残るシーンといえば、漫画版メダロット2である。
シノビックパークにて遊んでいたイッキとアリカは、そこでコウジとカリンと出会う。
しかし、最近カリンの周囲に怪しい人物がうろついており、更には先日イッキとのロボトルで初めてダメージを負った事でプライドが傷付いた事もあり、コウジはイッキがその不審者と勘違いしてしまう。
ラムタムもメタビーとの決着を望み、メタビーもブラスに手を出さないように言った上でロボトルを受ける事になる。
そのロボトルの最中、偶然ロクショウが迷い込んできた。ロクショウは以前、辛口邸に迷い込んだ時に不審者と間違えられてラムタムに襲われた挙げ句、追い出される際にラムタムに馬鹿にされた事を根に持っていた。
ラムタムを視認したロクショウはピコペコハンマーで強襲。以前、ロクショウに手も足も出なかった挙げ句に見逃されたメタビーは、標的をラムタムからロクショウへ変更する。メタビーに無視され、怒るラムタム。
「天ムス!」
「クワガタ野郎!」
「トラメダロット!」
……ゲーム版どころか後のシリーズでも類を見ない三つ巴ロボトルに、流石のミスターうるちも大弱り。イッキのリベンジを目論んでいたスクリューズですら、邪魔すんなと言わんばかりに瞬殺され、どうにもこうにもならない始末。
(なお、真犯人のロボロボ団はスクリューズが返り討ちにされたのを見て、ビビってカリンを拐えずにいた)
困ったうるちはレフェリーなのにアリカに泣きつき、仕方ないと承諾したアリカがブラスのパーツを交換。
これが漫画版におけるプリティプラインの初登場である。
ラムタム、ロクショウと強敵続きに力不足を痛感したアリカとブラスが、戦力強化のためにおこづかいを貯めて(少なくともラストがアンビギュアスに鞍替えした頃から)購入した機体であり、プリティプラインのパーツを装備完了したブラスは、ドントムーブとシャインシールドを手に三竦みの輪に突撃する事になった。
なお先に述べるが、ブラスは射撃型なので、本来は格闘型のプリティプラインとは相性が悪い。
……次の瞬間、読者の目に飛び込んできたのはブラスが力強い雄叫びを上げながら、不意討ちとはいえラムタムを一撃で倒すという衝撃的なシーンだった。初戦でラムタムに瞬殺されたブラスがである。
どうやら彼女は、刃物を持つと豹変するタイプだったらしい。
ラムタムを瞬殺した彼女の次なる標的はロクショウ。
ちなみにこのロクショウ、ヒカル編から登場し、ビーストマスターとの最終決戦で勝ち残ったレジェンド級の強者である。
そのロクショウが、レベルの差と相性の悪さで当たらないとはいえまさかの防戦一方。らちが明かないと思ったロクショウを、撤退させる事に成功する。
最後に、ロクショウに逃げられて不満たらたらのメタビーの後頭部にドントムーブを小突いて気絶させ、三つ巴の泥仕合を終わらせる事に成功する。
真犯人が判明し、イッキの冤罪が晴れたものの、イッキとコウジは不完全燃焼気味。
だが、うるちはブラスの勝利として強引に終いにするのであった。
ちなみに、ゲーム版でのドントムーブはフリーズによる氷の剣だが、漫画版では電流が走り、相手を感電させる武器になっている。
斬る事はできるが、どちらかというとしならせて叩きつける形状である。
後にセレクト島での最終決戦において、ブラスは右腕のドントムーブのみを装備して挑んだ。
なお、この暴れっぷりが縁となったのかは不明だがメダロット3と4におけるプリティプラインの後継機であるギャラントレディの図鑑は『カブトとクワガタの新サポート』というブラスの事を書いた文章となっている。