概要
原始的な鴨の仲間で、大きさ1メートルくらい。白亜紀末期~始新世前期(6600万~5500万年くらい前)にかけて生息しており、白亜紀の大絶滅を生き延びた生物の一つである。
名前の意味は「老人の鳥」。
特徴
一応カモの仲間だが、長い首と足を持つ体型はフラミンゴにそっくり。なので発見された当時はフラミンゴの仲間だと思われていた(そのフラミンゴとは遠縁)。
ちなみに頭骨はカモ類の特徴を持っているが、長い首と脚には シギやチドリ類に似た骨も見られ、長い足指は軟らかい泥の上でも沈みにくい構造をしていた。
このようにいくつかの鳥類の特徴が混じり合った鳥だが、いずれも水辺や水上に適応した鳥であり、プレスビオルニスは浅い塩湖を歩きながら水中の藻類・プランクトンを濾して食べたと考えられている。
また骨と卵の化石が一緒に出てくることから、湖の浅瀬で大きな集団営巣地(コロニー)を作っていた模様。どうやら生態はカモよりフラミンゴに近かったようだ。