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始新世

ししんせい

地質時代の時代区分の一つで、新生代の古第三紀を三つに分けたときの初めから2番目の時期。 およそ5600万年前から3390万年前までの時代をいう。 現在の哺乳類の主な「目」が登場した。
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概要編集

始新世とは今から5600万~3390万年前の時代である。2000万年間以上に及び、新生代を七つに分ける「世」の中では最も長い。

新生代古第三紀を三つに分けたときの初めから2番目の時期(古第三紀中期にあたる)。現在の哺乳類の主な「」が登場した。北アメリカヨーロッパではウマサイラクダウサギコウモリリスネズミなどの祖先が現れた。アフリカでは小型でバクに似たゾウ祖先が出現した。始新世初期においてはクジラに進化することになる動物が偶蹄類から出現。後期には彼等から進化したクジラの祖先の化石がアメリカエジプトパキスタンで見つかっている。また、ワシペリカンといったの祖先もこの時代に現れた。コウモリの祖先が空を飛び始めたのもこの時代である。始新世に新たに出現した科は76にもおよび、一方で絶滅した科も37に達した。新たに出現するもの、消えるものが共に多い、全体的に生物の変遷が激しかった時代といえる。


初期には何らかの原因(火山活動等が提唱されるも決定的な定説はまだない)で急激に二酸化炭素濃度が増加し極端に地球の平均気温が上がり、地球環境は非常に温暖化し始新世は新生代で最も地球の気温が高い時代になった。一方、末期になると今度は極端に気温が下がり(南極大陸が南極圏に南下し、他の大陸と切り離されたことが原因ではないかともされるが、やはり決定的な定説はまだない)、以降の地球環境は複数の揺り戻しを経ながら全体的に寒冷化へと向かっていく。


始新世に生息していた主な生物編集

分類  生物名        
恐角目 ウインタテリウム   
          エオバシレウス    
          ゴビアテリウム    
          トゥロゴサス     
          スティリノドン    
霊長目プレシアダピス    
        ノタルクトゥス    
        ネクロレムール    
南蹄目ノトスティロプス   
        トマスハックスレア  
肉歯目アンドリュースサルクス
          メソニックス    
クジラ目パキケトゥス    
          プロトトケトゥス  
          ジゴリーザ    
          バシロサウルス   

奇蹄目ヒラコテリウム    
        プロパレオテリウム  
        へプトドン      
        エオティタノプス   
        ヒラキウス      
偶蹄目ディアコデキシス   
        プロティロプス    
輝獣目     ディドロドゥス  
          トゥリゴノスティロプス
ペリカン目     リムノフレガータ
カモ目     プレスビオルニス
ツル目     ネオカタルテス
カメ目     エクマテミス
硬骨魚綱条鰭類ギンカガミ
                ミオプロシス

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関連タグ編集

地質年代

新生代

暁新世→始新世→漸新世

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