概要
ベアトリーチェ・チェンチ: Beatrice Cenci,1577年2月6日 - 1599年9月11日)はイタリア貴族の娘である。
略歴
16世紀のチェンチ家の娘で美少女。父フランチェスコ・チェンチと彼の2番目の妻ルクレツィア・ペトローニとの間に生まれる。兄弟は兄ジャコモとベルナルドがいいた。名門貴族だがフランチェスコは精神異常者で家族への暴力に始まり、遂には絶世の美少女へと育ったベアトリーチェが12歳から14歳?の時にベアトリーチェをレイプし、以後も近親相姦の関係となる。
その後も父親からの監禁や追放の恐怖に耐え兼ね(ただし本当にフランチェスコの暴力などが全ての原因ではなくフランチェスコを殺害し財産を狙っていたという可能性もある)。家族と共にフランチェスコを撲殺し、城のバルコニーからの落として転落死に見せかけるが、犯罪は露見し密かに彼女の恋人になっていた召し使いが拷問により死亡し、ベアトリーチェ自身も政治や利権の絡む陰謀も手伝って家族共々、斬首刑により処刑された。享年22歳。一家で生き延びたのは幼いベルナルドだけであった。
備考
彼女の悲劇的な最後は様々な絵画や文学作品に取り上げられている。
その肖像画は後年の絵画「真珠の耳飾りの少女」に影響を与えた作品とも言われる。(参考:KIRIN~美の巨人たち~)
彼女が本当に悲劇のヒロインであったのかは定かではない。