解説
毎年9月3日。ぐっ(9)すり(3)眠るの語呂合わせから全日本ベッド工業会が制定し、ベッドでの快眠の重要性をPRしている。「good sleep day」とも言う。
日本記念日協会により、2005年6月30日認定。
日本でのベッドの歴史
弥生時代の竪穴式住居跡には土壇式と呼ばれる寝床スペースの備えが認められ…
奈良時代以前、かなり早い段階から皇族や貴族の間ではベッドが使用されていた。正倉院には聖武天皇が使用された木製のベッドが現存している。
されど平安時代以降、寝殿造り~書院造りと居住空間の様式は変遷を続け……
畳を敷きつめた座敷で暮らす頃になると…ベッドは、すっかり姿を消した。
明治維新以降、西洋の生活スタイルが広まるとホテルなどでベッドの快適さを体感した上流階級を中心に流行する。
しかし靴を脱いで暮らし、畳の上で布団を敷き寝るスタイルが普通であった庶民の間では全く広まらず……
あくまで病院や軍隊等、靴を脱がない生活を要求される環境での使用に止まっていた。
1926年(大正15年)、帝国ホテルで長年勤務し、また商社マンとしてイギリスでの生活も経験していた宇佐見竹治は、日本初のベッド製造メーカーである日本羽根工業社(現在の日本ベッド)を設立。
以後、日本におけるベッドの普及に努めた。