CV:伊原正明
概要
六大貴族の1人で、貴族派閥のリーダー格。国内屈指の武闘派貴族として知られる猛将。
数多の戦場で軍功を積み重ねて来た軍事のベテランで、若い頃は自ら最前線に立ち、剣を振るって勇猛果敢に戦い、生き延びて来たほどの腕前の持ち主であった。
年老いた現在では指揮官としての役目に徹するが、その方面に関してはガゼフをも凌ぐ。
全貴族中最大の領土と動員兵力により、単純な軍事力では王家をも凌駕し帝国との戦争を支え続け、更にバルブロに娘を嫁がせて後見人となっているため、国王でさえ彼の発言と影響力を無視する事は出来ない。
人物像
典型的な選民思想の持ち主で、自領の軍に属する者以外の平民を見下している事から、ガゼフとは互いに嫌い抜いている程の犬猿の仲。
しかし当人はこうした私情を軍務に持ち込む事は良しとせず、ガゼフの実力は素直に認めてる事から進言や忠告にはある程度耳を傾けたり、いくら義理の息子といえど戦場では足手まといになりかねないバルブロを、政敵のランポッサⅢ世と共謀してまで前線から遠ざけるなど、最低限の公私はちゃんと分けるという意外な一面もある。
凡夫のランポッサⅢ世を軽んじている事から、バルブロを次の国王にして王国の実権を握ろうと企んでいるものの、軍人としては上述の様に確かな才覚を見せるが、為政者としては国力の減衰の深刻さを理解出来ない事を始めとした政治音痴と言わざるを得ず、レエブンからも「権力闘争に明け暮れるアホ」と内心蔑まれている。
容姿
顔に多くの傷跡がある戦士のような風貌の男。鍛え抜かれた体躯も今は過去の物になっているが、猛禽類を思わせる瞳や声の張りには、戦士の残り香が見える。
最期
アインズとの戦いでは、自慢の精鋭兵を筆頭とする5万人以上という王侯貴族中最大の派兵を行って左翼軍を率いていたが、初撃の魔法で7万の兵共々死亡した事により(原作では明確な死亡シーンが無く、アニメ及び漫画版で改めて死亡する様が描写された。WEB版ではアインズが右翼軍を全滅させたため、生死は不明)、王家に取って代わる野心も潰えたばかりか家の衰亡も避けられないものとなった。