概要
『NARUTO -ナルト-』の続編、『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』における、
主人公であるうずまきボルトと、うずまきボルトの母方の叔母(ボルトの母、うずまきヒナタの妹)にあたる日向ハナビとの男女カップリングタグである。
ハナビは甥であるボルトや、姪(ボルトの妹)であるうずまきヒマワリに対しては、まだ若いからか「お姉ちゃん」と言っており、
ボルトもハナビのことを「ハナビ姉ちゃん」と呼んでいる。
本編の描写
ボルトとハナビのやりとりは、主にアニメ版『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』によって描かれている。
第8話「夢のお告げ」
ボルトが自身の瞳に宿る歪んだチャクラの影を見ることができる謎の力を、
「母・ヒナタの家系、日向一族特有の瞳術である血継限界、白眼が覚醒した」
と考え皆に話したことから、その真偽を母方の祖父である日向ヒアシに問うべく、
父であるうずまきナルト、妹であるうずまきヒマワリと共に母方の実家である日向宗家の屋敷を訪れるシーンが描かれた。
その際、屋敷を訪れたボルトとヒマワリに対しハナビが「お姉ちゃんよぉー!!」と叫び、満面の笑みで二人を抱きしめながら歓迎しており、
ハナビはボルトとヒマワリを相当に可愛がっているようである。
第9話「自分の証明」
自分の証明
「白眼が開眼していれば、自ずとそれは戦いに表れる」
「もし己の意思で発現できなかったとしても、ワシやハナビが予兆を見逃しはしない」
「どちらにせよ、本気で戦えばはっきりする」
という言葉と共に、ボルトと手合わせすることによって白眼の発現した形跡を確かめようとしたヒアシに代わり、ボルトの相手を引き受けたハナビにより、
ボルトと白眼を発動している状態のハナビとの手合わせによって、ボルトの白眼の開眼を確かめる様が描かれた。
ボルトは影分身との連携による変則的な多角的多段攻撃により、
「全て白眼で見通せても、実際に取れる動きの手数は限られている」
という白眼対策を早速編みだしてみせ、奮闘するも、
結果として今回は何も見えず、白眼に覚醒していない様子をボルト自身も認め、
ハナビも、
「わかってるみたいね」
「あなたに白眼が発現した形跡は……」
「ない」
という宣告を下した。
しかし、その直後に
「ああ、でも『今回出なかった』ってだけで、『これからずっと発現しない』って訳じゃないし、今回のも調子が悪かったってだけかもしれないし、それに……」
と「決して信じていないわけではない」とフォローを入れる様にハナビの優しさが窺える。
うずまき一家との団欒
ボルトの手合わせの後、ヒアシの勧めに従い、日向宗家の屋敷に泊まっていくこととなったうずまき一家。
夕食にはハナビが皆に手料理を振る舞った。
特にボルトに対しては、
「どーぉ?わたしの手料理はぁー?」
「んん……。ああ、おいしいよ……」
(頬を赤らめながら)「ほんとぉ?!じゃあもっと食べなさい。はーい。特性の肉じゃがだぞぉー。ほぉーらほぉーら」
とボルトから手料理の味を褒められることを特に喜び、
(もっとも、ボルトには「ま、母ちゃんの方がうめぇけどな」と返されてしまったが)
月明かりの下で
その日の晩、縁側で座り込むボルト。
「眠れないの?ボルト」
月明かりに照らされながらボルトの元に歩み寄るハナビ。
満月の元、肩を並べ語り合う二人。
「ごめんよ、姉ちゃん。せっかくオレを試してくれたのに……」
(瞳を閉じながら)「うんうん」
(俯きながら)「はーぁ」
(微かに目を開くハナビ)
「父ちゃんにも嘘だと思われたろうなあ……」
(力なく笑みを浮かべながら)「まあ仕方ねえか。あんなんじゃ信じてもらえねえよなあ……」
(ボルトを見守るハナビの眼差し)
(苦笑しながら)「姉ちゃんもガッカリしたろ?口ばっかでさぁ、オレ」
(瞳を閉じながら)「それはそれとしてぇー」
(ハナビの方を向きながら)「ん?」
「なんか七代目に隠してない?」
「えぇ?!」
(笑顔を見せながら)「っはは。あったりぃー♪」
(ハナビに顔を寄せながら)「なんでわかるんだってばさ?」
(ボルトに顔を寄せながら)「白眼はなんでも見通すのよぉー?」
「ウソつけ!知ってっぞ!そんな力ないって!」
(笑顔を向け離れながら)「ごめん」
(膝を抱え込む姿勢を取りながら)「冗談よ、冗談」
(瞳を閉じながら)「でも、手合わせすればわかるよ。それはホント」
(ボルトの方を向きながら)「あなたの本気も伝わった」
(正面を向きながら)「だって、よっぽどのことがないと思い込まないよ。白眼を開眼したなんて」
「姉ちゃん……」
(ボルトの方を向きながら)「うん。父様や七代目がどう思ったのかは」(ボルトに右肩を当てる)
「知らないけどね」
「そんなぁ……」
「それくらいは自分でなんとかしなよ」
(ボルトに向けてウインクしてみせながら)「ま、何か困ったことがあったら、お姉さんに相談しに来な♪」
ハナビが去った後、縁側で一人自身の瞳と夢の謎に向き合うボルト。
「『自分で何とかしろ』、か……」
「(あの時の感覚、あれが掴めたら……)」
(瞳に力を入れながら唸った後、仰向けに倒れこみながら)「っつぁ……」
「肉じゃが喰っときゃよかったなあ……」
ハナビとボルトの語らう姿では、
主にハナビがボルトに積極的に迫り、愛おしむ姿が目立ったが、
ボルトもハナビに対し、少なからず好意的な印象を抱いており、
決して一方的な関係ではなく、まだ強く想い合うほどではないにしろ、確かに心は通じ合っていることが窺える。