概要
コーエーテクモゲームスとして合併する前のテクモが、テーカン(帝国管財株式会社)と称していた時代の1984年に販売した1画面固定、業務用アクションゲーム。
操作は8方向レバーと1ボタンで行う。
レバーを上側に入力してジャンプすれば高く跳べ、ジャンプ後にレバーを上側に入力することによりゆっくりと降下、下側に入力すれば早く降下する。
画面中にある爆弾を全て取るとラウンドクリアで、爆弾は点滅しているものを順番に取っていくと高得点になる。
BGMには「スプーンおばさん」のエンディング曲「リンゴの森の子猫たち」、ビートルズの「レディ・マドンナ」が使われているが、ちゃんとJASRACに使用料を支払った上で許諾を得ている。本作の生みの親である上田和敏氏はユニバーサル販売(当時)在籍時に手掛けた『レディバグ』や『Mr.DO!』にて版権曲をBGMとして使用するに当たり、JASRACに使用料を支払い許諾を得た経験があり、本作の開発においても「JASRACを通せばどんな曲でも使える」という話をBGMを担当した増子司氏が直接当人から聞き、AC基板という出荷数が非常に限られた媒体かつ使用料もそれほどかからなかったことから実在の版権曲を使うに至った旨を述べている。
移植作は、日本では当初PC-8801とセガSG-1000にされたのみだったため、ファミリーコンピュータで販売された続編の「マイティボンジャック」の方が知名度は高い。
AC版と遜色ない移植が実現したのは1997年にマインドウェアから発売されたWindows95/NT4.0版からで、その後は2004年のPlaystation2版「テクモヒットパレード(※)」、2005年のXbox版「テクモクラシックアーケード」に収録され、バーチャルコンソールやアーケードアーカイブス等でも配信されているが、BGMだけは許諾が取れず「マイティボンジャック」のBGMに差し替えられた。なお、SG-1000版のみ新規のBGMが使われている。
(※)これに収録されているボンジャックは「BGMが無音」という仕様である。
一方、BGMがAC版そのままなのは前述のPC-8801版とWindows95/NT4.0版のみで、前者は時代的に悪い意味で(著作権意識が)ルーズだったのか無許諾で収録されているのに対し、後者に至ってはBGMに関して正式に許諾を受けている(と言ってもパッケージや内容物にJASRACの許諾証やそれに類推するものが見当たらないので確証はされていないが・・・)上、サウンド監修に古代祐三が参加しているというだけあって再現度はかなり忠実である。
サントラではサイトロンレーベルの「テクモ・ゲーム・ミュージック」やスーパースィープの「テクモ・アーケードゲーム・クロニクル」に版権曲も併せて収録されている。
お台場ボンジャック
フジテレビ公式サイトのFLASHゲームページにあったゲーム。公開終了済。
関連タグ
テクモ マイティボンジャック ボンジャックツイン スプーンおばさん
増子司:作曲・一部背景グラフィック担当
Rio2/RioRainbowGate!:主人公・リオと相まみえる敵側・カルティアの配下としてプレイヤーの子孫『ジャック・マイティ』が登場。原作同様代々爆弾処理を生業としていた一族の末裔で、ペンダントを握り締めることで、「マイティパワー」と呼ばれるテレキネシスのような能力が使える上に、ご先祖様のスーツを纏う事で空を飛ぶ事もできる。また、上記の設定以外にも彼のテーマとなるBGMにもマイティボンジャックの要素が取り込まれている。⇒※関連リンク:公式サイト『懐かしのゲーム紹介』第1回