概要
元祖はテクモ(現・コーエーテクモゲームス)がまだテーカン(帝国管財株式会社)であった1984年に販売した業務用アクションゲーム『ボンジャック』で、当ゲームはその続編にあたるテクモのファミリーコンピュータ参入第一弾ソフトである。
マントと兜がトレードマークの主人公「ジャック」を操作し、魔王ベルゼブルによって魔の巨大ピラミッドの中に閉じ込められた王族達を救い出すのが目的。
操作の基本は業務用版と同じく、コントローラーを上側に入力すれば高くジャンプし、ジャンプした後にコントローラーを上側に入力することによりゆっくりと降下し、逆に下側に入力すれば早く降下するのが特徴。ステージは基本的に横スクロールアクションであるが、ステージ最後の「王家の間」に入ると業務用と同じく一画面ゲームとなり、ルールも同じく爆弾を全て取るとステージクリアとなる。
基本は敵に触れてはならず、また敵の出現箇所が唯一ある足場の上であったり、王家の門の間近であるなど非常にいやらしく難易度は高い。
また、ゲームオーバーになると、プレイ内容に伴った「ゲーム偏差値(GDV {Game Deviation Value})」が表示される。
バーチャルコンソール版が2007年にWii用として、2012年にニンテンドー3DS用として、2014年にWiiU用としてそれぞれ配信されている。
余談
- 製作スタッフの一部は後にNMKに移籍し、この飛行感覚・浮遊感覚を受け継いだアーケードゲーム『サイキック5』、及びそれをファミコン用にアレンジした『エスパ冒険隊』を開発している(共に1987年にジャレコが販売)。
- 世界観は良くも悪くもフリーダムかつ意欲的で夢に満ち溢れた欲張り感満載な意味である意味前年発売の先輩のスーパーマリオブラザーズ(任天堂)以上に弾けていると言っても過言ではなく、設定上は「悪党が下剋上する以前は〝パメラ王〟が世界を平和に治めていた(〝パメラ〟自体は特定の為政者としては史実の世界史では出てこない、ギリシャ語の鳩を意味に由来と思われる)」、「エジプトのピラミッドモチーフを攻略するのに、敵キャラこそはミイラモチーフとかはでてくるが、地形やパッケージイラストにはアメリカ大陸のトーテムポールが出てくる」というフリーダムっぷりである。(コンチキ号の冒険で有名なノルウェーのヘイエルダールは古代エジプトと古代中央アメリカが繋がっていたから中央アメリカにもピラミッド似な遺跡があると主張したが、この当時の建築技術では真っ直ぐな高層ビルは建てられないため自然に三角錐風に建てるのだと賛否両論が激しい)
関連タグ
- スーパースターフォース:ボンジャック自身は出てこないが、作品を知っているとニヤリとする小ネタが存在する。
- 増子司:2人居る本作BGM作曲担当の内の1人で後にATLUSに所属し女神転生シリーズのBGMで有名になったコンポーザー。ちなみに、元祖の『ボンジャック』は増子氏一人で担当している。
- マイティボンジャック(ヒゲドライバー):本作から発想を得て作られた、ヒゲドライバーによるオリジナル楽曲。