マルゲリータ(ワリオ)
わりおざせぶんのまるげりーた
テレビの中の世界でウィッシュストーンを集めるワリオに助力する金髪の美女。よく扇子を扇いでいる。
サングラスをかけている以外はピーチ姫を彷彿させる姿をしている。
ちなみに『スーパーマリオRPG』に「マルガリータ」という人物が登場するが特に関係はない。
空中庭園でついに最後のウィッシュストーンを見つけたワリオ。カルパッチョは「それに近寄るんじゃない!!」と制止しようとするが、ワリオは「これはオレ様のものだ!!」と言って聞こうとしない。
そして最後の一つを含め、豪華客船・吹雪の壁・遺跡・研究所で手に入れたウィッシュストーンが起動し、その5つは黒い石板となった。
ワリオ「ついにオレ様の願いが叶う時が来たんだな!!さあ、ウィッシュストーン!!オレ様に世界中のお宝をよこしやがれ!!」
しかし、ウィッシュストーンはワリオの願いに反応しない。
ワリオ「おい!何も起こらないぞ!!」
ワリオが憤慨していたその時……
「オーッホッホッホッ……ついにこの時が来ましたのね」
そこに現れたのはワリオにとって見覚えのある金髪の美女……マルゲリータの姿があった。
その正体は、作中世界にかつてあった砂漠の国を滅ぼし、ステッキオによってウィッシュストーンに封じられていた、魂を食らう悪魔である。
ステッキオが持つステキパワーは元々彼女から得たもので、当時のアルデンテ一家当主だったステッキオはそれを利用しウィッシュストーンに封じ、当時のヨロイ財団に監視を依頼。自身も杖に姿を変えて子孫を影から動かし、5つのウィッシュストーンが集まらないようにしていた、というのが真相である。
ワリオに協力していたのは彼がウィッシュストーンが願いを叶える秘宝と誤認していたからでもある(カルパッチョもその秘密を知っていたから彼を妨害した)。ウィッシュストーンを集めて自らの封印を解くことが目的であり、最終章で全てのウィッシュストーンが集まったことで完全復活し、世界の存亡をかけて戦うことになる。
非常に危険な悪魔であるため、ウィッシュストーンには石板をすべて集めた者へ、悪魔を滅ぼすよう書かれている。
このためステッキオはこの碑文に基づきマルゲリータを倒せる者を探してもおり、ワリオを見てマルゲリータ打倒へと導いていく。
悪魔としての力を取り戻した彼女は大きな美女の姿に変身し、ウィッシュストーンで生み出した喜怒哀楽の仮面を身に付けて別フィールドへと移動しながら3形態戦う。
- 第1形態・哀の仮面
水のフィールド。4つの目からリング状玉を打ち出す。ある程度攻撃すると目が全て開き、その中に赤い目があるので、ドクターワリオで探し出し、それをパンチンググローブでつぶすと水位が上昇。
3つで水位がいっぱいになり、キャプテンワリオの魚雷で仮面に攻撃できる。
- 第2形態・喜の仮面
壁の15箇所の穴から3つの仮面が出て、三日月状の弾及びワリオの姿を強制的に変身させるマークを吐き出す。なお、穴と出る仮面の組み合わせは決まっている。スペースワリオのレーザーを3つ同時に反射させてつぶさないとダメージを与えられないが、その直後は左右の端以外の足元からトゲが突き出る。
一度つぶした穴からは再び仮面は現れない。
- 第3形態・怒の仮面
炎のフィールドで火柱と火球で攻撃する。仮面は高所にあり、足場も出ないのでリーチが長くなくば攻撃が当たらない。
ダイナソーワリオの炎でダメージを与えられるが、1回攻撃した後、火柱が出ている間は次の攻撃を当てる事ができないが、左右の端が安全地帯なので一切当たらずに回避できる。
- 最終形態・楽の仮面
あの美女のような顔も実はただの仮面。その素顔はブサイクの一言に尽き、見た目と中身が一致するとは限らないという事を身をもって示している。
攻撃をせずただオロオロしているだけで、怪盗ワリオのショルダータックルをはじめ、どんな攻撃でも一撃で倒せる。撃破後は元の姿に戻り、
「うぁあああああん!ヒドイですの!痛いですの〜!!」
と泣き叫ぶ。そしてワリオから「オレ様の願いを叶えろ」とせがまれ、敗北した挙句願いまで叶えさせられようとしたあまり、ワリオを悪魔呼ばわりして魔界へ帰っていく。
「レディをこんなボッコボコにして、オマケに願いを叶えろだなんて、この……アクマーッ!!」
一見すると外見は美女だが、実はそれは彼女の付けているメガネの魔力によって美女に見えると思わせているだけに過ぎず、実際の外見は戦闘形態の最後に見られるブサイクな顔の情けない者である。
この外見はここ以外でも空中庭園の一角にあるマルゲリータの絵の前でドクターワリオに変身することでも見る事ができる。
ウィッシュストーン碑文の要約
本作の最大の宝であるウィッシュストーンは最初は文字がかすれて読む事が出来ないが、終盤何が書かれていたか判明し、要約すると下のような内容が刻まれている。
砂漠の国の王(第5話に登場したボス・ファラオマンを指す)が欲に駆られて女悪魔マルゲリータを呼び、全ての民の魂を喰らった。そして王もマルゲリータに魂を奪われ、砂漠の国は死の砂漠となる。そうしてあるとき現れた男が言葉巧みにマルゲリータを油断させ、石版「ウィッシュストーン」に封じ、5つに分けた。そして、終わりは石版を全て集めた人へ、悪魔を滅ぼせとの願いで締められている。
つまりウィッシュストーンは願いを叶える秘宝ではなく、マルゲリータを封印したものだった。マルゲリータがワリオに協力したのも、自分の封印を解くためだった。炎の山などは闇の力が強く、封印中でも一時的に実体化できたらしい。
そしてその封印した男とは遠い昔のアルデンテ家党首であり、それがステッキオの正体だった。マルゲリータに近づきステキパワー(変身能力)を得たステッキオはそれを利用しマルゲリータを封印。当時のヨロイ財団にウィッシュストーンの封印が解けないよう監視を頼み、自身もステッキオへと姿を変えて子孫を陰ながら操り、ウィッシュストーンが集まらないようにしていた。
だが、類まれな強さと欲深さを持つワリオと出会い、彼をマルゲリータを倒すに足るパワーを持っていると考えたステッキオは、ワリオにウィッシュストーンを集めるようワザと誘導してマルゲリータを倒させようとした。
クリア後に追加される特別編の最終ステージで再登場。彼女が隠した全ての宝を時間内に全て回収すると「魔界で一番の宝石をあげる」と言うが、それはマルゲリータ自身を指す言葉であり、ワリオに対し「共に魔界を征服しよう」と協力を持ちかけるが、ワリオは無言で逃走するのだった…