概要
『ミリオンをつかめ』は、バブル期(1985~1991年)に少女ルー・ミリオンを主人公として企画されたOVA企画で、『空モモ』の演出家であった石田昌久が監督を担当し、首藤剛志、わたなべひろしと言った『空モモ』のスタッフがバックアップに回る予定だった。
しかし、諸般の事情で企画が頓挫してしまい、監督の予定だった石田も1990年末に過労で急逝してしまったため、企画の段階で幻となってしまった。
意外な形で実現
石田氏の早過ぎる死を悼んだ首藤氏の意向により、1992年に放送された『魔法のプリンセスミンキーモモ(第2期)』第53話「走れ!夢列車」の劇中劇として断片的ながら映像化され、石田氏の夢が実現する事となった。
劇中で過労死するアニメーターのストーンは石田氏をモデルにしており、ルーの声優は、主人公モモ役の林原めぐみによる一人二役であった。