概要
北條周作・すず夫妻が原爆投下の翌年、広島市内で出会った浮浪児の少女。
原作では名前を呼ばれておらず、ヨーコはノベライズ版で命名された(設定資料集の絵コンテ時点で命名されている)。
日テレドラマ版では千鶴(演:芦田愛菜)、TBSドラマ版では節子(演:浅田芭路、成人後は香川京子)の名前がつけられている。
原爆投下前は広島市の市街地近くに住んでおり、軍人の父を早くに亡くし、母親と慎ましくも平穏に暮らしていたが、原爆投下の爆風に巻き込まれる。
自身は特に怪我しなかったが、右手を失った上にガラスの破片が半身に突き刺さるという大怪我を負った母親は避難途中で休憩で座ったまま事切れてしまう。
しばらく母の亡骸に寄り添っていたが腐敗で蛆が湧いた為に離れざるを得なくなり、戦災孤児となりあてもなく広島市中を彷徨うことになる。そして半年ほどたった昭和21年の年明けに食べ物を探していたところ、広島駅で北條夫妻と出会い、母親と同じく右手を失ったすずを母親と重ね、すずに寄り添い、それがきっかけか北條夫妻に呉に連れて行かれ養女となった様子。
そしてアニメ映画版のクレジットでは後日談として、すずから洋裁を習い、後にすずと径子のために洋服を作って贈るなど、二人を母親として慕っている様子が描かれている。
TBS版では現代版で壮年女性となって登場し、現代パートの人物との繋ぎ役的な立ち位置となっている。最終話にて新聞記者と結婚し、入り婿である夫に北條家の跡をとってもらったことを明かしており、すずの野球ファン仲間からも「せっちゃん」と呼ばれ可愛がられている。