データ
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概要
現生のバイソン属の代表的な一種であり、現在ヨーロッパに生息している野生の哺乳類の中では、ヘラジカを除き最大の種類である。
生物としてはかなり若く、なんと後期更新世以前の化石が発見されていない。
一説には、「Bison schoetensacki」が祖先とも枝分かれした姉妹種とも言われるが、実情は不明である。
円形にカーブした細長い角の長さは50㎝になる。雄の方が大きい。
耳はアメリカバイソンと異なり、毛の外に見える他、走力や持久力はアメリカバイソンより低いがジャンプ力が上である。
アメリカバイソンよりも首が上に付いているのは、木の枝等も食べる為だとされる。
雄は1年中、雌の群れの中に見られる。力の均衡した相手との危険な闘いは避けるが、稀に深い傷を負うこともある。
北ヨーロッパからカフカス、中国、バイカル湖の森林まで広く分布していたが、現在では、主に東ヨーロッパの森林に生息する。過去にイタリア半島やイベリア半島に生息していたのか否かは判明していない。
野生絶滅の状態に陥っていたが、ポーランドの王族の狩猟用意の庭から保護された少数が保護・繁殖して増えてきており、チェルノブイリをふくむ各地で再導入もされており、2021年にはイギリスへの試験的な再導入が決定し、同国の自然界にバイソン属が6000年ぶりに復活することとなった。
- 2011年にスコットランドに再導入する計画があったが失敗している。
- イギリスにはヨーロッパバイソンが生息していた証拠はないが、近縁種である「Bison schoetensacki」とステップバイソンの化石は発見されている。
余談
- かつてはコーカサスバイソンやカルパティアンバイソンといった亜種もいたが、両方とも絶滅してしまった。
- アメリカバイソンとは異なり、「バッファロー」という呼称が本種に使われることはほとんどない。
- お酒のズブロッカもヨーロッパバイソンが名前の由来である。
関連タグ
シフゾウ:似た様な個体数回復の経緯を持つ。