概要
別名「ロングホーンバイソン」だが、テキサスロングホーンとは関係がない。
約2万年前程までアラスカからメキシコまで生存していたとされるバイソンの仲間で、現生のアメリカバイソンの先祖の一種でもある。
北米に移入したステップバイソンから進化したとされる。なぜ大型化したのかは不明だが、ライバルが少ないので餌と土地が豊富にあったからだという推測がある。
体高2.3~2.5m、体長4.75m、体重は1.2~2tに達したとされる史上最大の牛類の一種であり、反芻類としても最大級の体重を持つ。また、別名の通り長大な角を持ち、角の先から先までの距離は何と 2.1m を超えたとされる。
- 2t という体重は、最大級のキリンや、非常に大きな角を持っていたバッファローの一種のペロロヴィスに匹敵する。
- 体高も、史上最大のシカであるブロードフロント・ムース(別名ジャイアントムース)に匹敵し、共に学名や別名に「latifrons」や「ジャイアント」を持つ。
ユーラシアに生息していたステップバイソンの亜種のギガス種とは、互いに形態や生息域が非常に似ていたとされる。これが事実ならば、この2種は収斂進化という事になり、ギガス種もまた史上最大級の牛類の一種になる。
ジャイアントバイソンが絶滅した原因は不明だが、一説には絶滅したというよりも、生息数が増えるにつれてより小型のムカシバイソンに変化したかもしれないとされている。