概要
メサイヤから発売されたラングリッサーシリーズの第4作目で、1997年8月1日にSS(セガサターン)より発売された。
時系列は2のエンディングから200年後、更にこれまでとは別の大陸、別の国家が舞台になるなど、世界観を同じくしながらもストーリーの雰囲気はこれまでと異なる。
前作3は「ターン制のシミュレーションゲーム」「指揮官と傭兵による部隊単位の運用」といった要素は残しながらも、「ターン開始時に敵味方が事前に命令を入力し、一斉に動き出す」「指揮官と傭兵はひとまとめのユニットとして扱われる」といったシステムの大幅な刷新をおこなっていたが、本作では部隊は指揮官と個別の傭兵で別々のユニットとして扱われ、傭兵は指揮範囲内だと能力が強化されるという、2以前の形に戻った(ただし兵種間のバランスは若干変更されている)。
一方で戦術要素については3やそれ以前とは更に別の形式に変化を遂げており、本作ではターンごとに各ユニットに命令を与える、という形ではなくなり、各ユニット毎の行動メーターが満タンになった順に指示が可能になる、というセミリアルタイム方式になっている。
(一応、傭兵の回復タイミングやイベントの目安という形でターンという区切り自体は存在しているが、各ユニットの行動順を分けるものではない)
行動メーターの溜まりやすさはユニットの判断力によって決まるのだが、本作においては指揮官と傭兵で個別に判断力が存在しており、これにより同一部隊内でも行動順にずれが生じ、部隊単位の運用が基本なのに足並みが揃わない、といった状況がしばしば起こり得る。このあたりのシステムについては次回作5で更に変更が加えられ、後の4・5のPS版セット移植であるファイナルエディションにおいて、本作にも適用された。
シナリオ分岐についても、3のように条件を満たすと続きのステージが解放され真のエンディングが見られる、といった方式から、2(デア)のようにプレイヤーの選択等で中盤以降に別の話に分岐する形に戻った。本作ではA、B、Cの3ルートが存在する。
また3から引き続き、ヒロインセレクトシステム(好感度による告白要素)が存在し、更にルートにより選択可能なヒロインや成功条件が異なる。ただしBルートには告白要素自体が存在しない。
本作のみ主人公が光輝の末裔ではないが、何故ラングリッサーを扱えたかは次作で明らかになる。