ラングリッサーⅠ
らんぐりっさーわん
ラングリッサーシリーズの第1作目で、1991年にMD(メガドライブ)にて、メサイヤから「ラングリッサー」のタイトルで発売された(便宜上、Ⅰに関する記述はここで行うものとする)。
2年後の1993年に一部声を入れた「ラングリッサー~光輝の末裔~」というタイトルで、PCエンジンのSUPER CD-ROM2に移植される。
その後はデア・ラングリッサーのシステムを基に、完全新規録音と新規アニメーションを導入する形でPS(プレイステーション)版やSS(セガサターン)版にラングリッサーⅡ(ただし内容はデア・ラングリッサー)とのカップリングという形で移植された。
バルディア王国
レディン
CV:堀川りょう
本作の主人公で、バルディアの王子。
ダルシス帝国の総攻撃を掛けられるも、父であるイルザック王の計らいで脱出。
仲間を集めて前半ではダルシス帝国と、後半では戦乱を裏で操っていたヴェルゼリアの軍勢と戦う。
小説版では幼くして母君を亡くすが父王とヴォルコフらの強い愛情で育てられたため、両手剣のみならず二刀流まで使いこなし、ランスなど名だたる強敵に打ち勝つ一方で優しさと正義感を忘れない、まさしく主人公にふさわしい好青年。
クリス
【左絵:普段のクリス/右絵:パラディン系にクラスチェンジしたクリス(イメージ)】
本作のヒロイン。野盗に狙われていたところでレディンに助けられ、自ら望んで仲間に加わる。シリーズ恒例の「へそ出し巫女」である。レディンと結ばれて生まれた皇子の子孫こそがⅡ及びデアで活躍する英雄エルウィンである。
PS版およびSS版では新たにパラディン系にクラスチェンジができるようになり、その時の容姿は露出度の高い格好になっている。
小説版では帝国軍に絡まれていたところを救われて以来、レディンに淡い恋心を持ち続けており、ファイアボールなど魔法面で貢献。最終的には即位したレディンのお后に迎えられる。
ナーム
【左絵:普段のナーム/右絵:ロード系にクラスチェンジしたナーム(右側)(イメージ)】
バルディアの女剣士。レディンの脱出を手伝い、落城後は王国復興のために戦う。後に黒騎士ランスと結ばれ、カルザスを建国。シェリーの祖先だけあり、レンジャーやドラゴンナイトになった時の武勇は絶大。
小説版での彼女は元冒険者でジェシカの親友設定。テイラーに絡まれて怒ったり、ランスに惚れこんだりともう一人のヒロイン的な要素がある。
ヴォルコフ
バルディア国に仕える重臣で、王子レディンを冷静かつ温かく見守る人格者。一流の戦術と剣術を誇る老将でもある。前半は彼の武芸・兵法による補佐が頼れるがランスとの初戦直後、レディンを庇って毒矢で暗殺された。小説では教育係の爺やさん的な一面があり、レディンを息子のように思っていたりと人間味が増している。
テイラー
元海賊のバルディア家臣。イルザック国王に海賊共が懲らしめられた際、王と意気投合して召し抱えられた。粗暴に見えるがフレンドリーで、武芸が得意。とくにサーペンナイトなど海兵隊を率いた水上戦は頼れる。
小説版では女好きで飲兵衛なチンピラ兄ちゃんでナームに気があったり、嫌っていたはずのランスと恨みを捨てて共闘したりと活躍している。
ホーキング
CV:田原アルノ
サルラスと言う小領地を率いる君主でイルザックの親友。娘と奥方がいる。レディンを親身になって庇護し、ダルシスに立ち向かう。後にスコットの養父ローレンの祖先がこの家から生まれるだけあって、騎馬隊や歩兵隊を主に率いる。
小説版では名前が省略されており、サルラス領主としか書かれない不遇なキャラ。
ソーン
CV:江川央生
サルラスの軍人(警備隊長)で、領主たるホーキング公の側近を務める大男。忠誠心と闘魂は他の追随を許さず、槍を片手にレディンを身を呈して守った豪傑。主君同様、歩・騎兵を率いて戦うのが得意。
小説版ではハブられているが彼らしきサルラスの兵士が援軍に来るシーンがある。
アルバート
バルディアの武将で、砦の警護をしていたがダルシスに攻められている所をレディンに救われた。物静かな顔立ちに黒と水色の防具を携え、剣を持つ姿から分かるように冷静沈着で穏やかな知将である。
小説版では存在そのものが省かれているが、知将であるサルラス領主に一面が引き継がれているようだ。
イルザック王
バルディアの現国王で、ラングリッサーの守り人として光の末裔を束ねる帝王でもあった。ダルシスに侵略された際に皇子を逃がし、戦死した。各地に被害こそ出たが慕う者は多く、名君であったことがうかがわれる。
小説版では一人息子のレディンを溺愛する慈父と、息子に英雄の自覚を持たせる厳父としての両面が描かれており、最終的にはテイラー達の奮戦も空しく乗り込んできたディゴスに処刑されている。
ダルシス帝国
ランス
CV:井上和彦
本作のライバルキャラ。帝国軍親衛隊を務め、漆黒の鎧を纏う事から黒騎士とあだ名される。ディゴスに対する忠誠心が高く、レディンと何度も剣を交えるが、ディゴス亡き後に魔物たちが本格的に出現したことを知り、仲間に加わる。終盤では魔物の大軍と戦うため離脱し、全てが終わるとナームと結ばれる。
小説版では得意の大剣を振り回してレディン・ナームを追いこみ、ヴェルゼリア戦では不仲だったテイラーともなかなかのタッグを組んで、二コリス率いる魔軍を蹴散らすなど猛者ぶりが際立つ。
ライアス
ランス配下の将校でこちらは男性。冷静な人物だったがレティシア同様、魔軍によって戦死した。
小説版では魔軍との戦争を生き延び、ランスの帰りを待ちながらダルシス代表としてバルディアとの和平のために尽力する。ゲームより子供っぽい純真さがあり、ランスを一途に慕ったかと思えばヴォルコフのサインを欲しがるなど陽気な一面もある。
Ⅰ&Ⅱではルート次第で味方に。
ディゴス
ダルシス帝国の皇帝で、全ての争いを無くすには武力による統一しかないと考え、バルディア王国を侵略し、ラングリッサーを奪うが、ダルシス帝国の本拠地であるツインキャッスルにて、戦力を集めて逆襲してきたレディン達に倒される。さらに死後、終盤にて全ての行いはボーゼル復活の為の捨て駒としてニコリスに洗脳されただけだった事が判明した。
小説版では、統一国家エルスリードの血筋をひく者だと大義を掲げ、二コリスに操られた割には正義感が強く、また昔は剣術好きで気の良いところがあった名君として描かれるなど、性格面が改善されている。
Ⅰ&Ⅱではルート次第で洗脳が解けた後生存する。
ゼルド
ディゴス王直属の将軍で冷酷暴虐な破壊者。一度はバルディアを攻め落とし、占領軍元帥になるが逆襲してきたレディンに敗れ、死亡した。
サー・ガリウス
ディゴス軍の軍師的存在の魔法使い。MD版では僧正と言う名のモブ武将。オープニングでのバルディア攻めの際に城門を魔法で粉砕し、それによる火計で戦を有利に導いた功労者。その際にレディンが逃亡したのを見ており、嘲ったためジェシカを怒らせた。ツインキャッスル戦で戦死した。
城門粉砕は小説版では二コリスが彼の代わりに行っている。
Ⅰ&Ⅱではルート次第で洗脳され闇の軍勢に下る。
ヴェルゼリア
カオス
暗黒と破壊の神だが、それはルシリスが持つ停滞と言う一面を打破する必要性があるため、絶対悪ではない。が、魔軍の崇拝対象であり、今作のラスボス。
闇の皇子ボーゼル
CV:塩沢兼人
闇の皇子なる称号を持つ邪教の崇拝者で闇の魔族を束ねる魔王的存在。ラングリッサーが奪われた事で覚醒し、各地を混乱に陥れた諸悪の根源。ヴェルゼリアの地にて主人公らを迎え撃つ。Ⅱ・デア、Ⅳでも登場する。
ナーギャ
カオスとボーゼルを崇拝する邪教徒で、魔物たちを操る能力を持っている。ランスと因縁があり、最後はランスの怒りによって地獄に落ちた。
小説版には出てこないが、彼の性格とセコイ悪事は二コリスに投影されている。
ニコリス
ナーギャ同様カオスとボーゼルを崇拝する邪教徒。人の心を操ることが得意で、ディゴスを洗脳した張本人であるため、最期は事実を知ったレディン達の怒りを買って地獄に落ちた。
ゲーム版では狂気と知性を併せ持つなかなかの幹部ぶりだが、小説版では遺跡を探索に来た学者だったのがボーゼルに洗脳された設定。ガリウスとナーギャの悪事まで彼の担当であり、メテオやテレポートを駆使しつつ地龍やゴーレム召喚で戦うがランスに敗北。怒り狂う彼によって追い込まれ、命乞いしながら斬首される末路になる。
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