ランスクエスト
らんすくえすと
2011年8月26日に発売されたアダルトゲームであり、ランスシリーズ本編の8作目にあたる。
2012年2月24日には、キャラクターや機能などの追加およびゲームバランスが調整されたアペンドディスク『ランス・クエスト マグナム』が発売された。 また、2018年9月28日には『ランス・クエスト』と『ランス・クエスト マグナム』がセットになった廉価版「ランス・クエスト マグナム 統合版」が発売。前作戦国ランスの正史シナリオを継いだストーリー。
ショートストーリーであるクエスト受注とその解決という流れを繰り返す辺りはランス6に近いと言えるが、新しいフィールドMAPシステムと禁欲モルルンによるパワーアップによってそれとも違ったプレイスタイルのRPGとなっている。
物語的には、前作戦国ランスからの「シイルの復活」や、ソレが切っ掛けの「カラーの女王パステルとのいざこざ」、さらに「クルックーのバランスブレイカー回収」を中核に、数多のクエストによるお祭りソフトという体裁となっており、コレまでのレギュラーキャラや新キャラ達ばかりでなく、リセット・カラーやアートフル・カフェといった鬼畜王ランス以来初登場となる人気キャラや、旧作に一回限りで登場したキャラクター達、はては他作からのゲストキャラまでも登場しており、それらの仲間キャラを総動員で挑むラストダンジョン「バベルの塔」の攻略は、まさに圧巻である。
尚、有料追加パッチ「ランス・クエスト マグナム」による大幅な改変が行われており、システムの大幅な見直し、設定を一部無視した強敵や高レベルクエスト、無限ダンジョン、そして未完結による不完全燃焼で本作の不評の源泉であった、AL教団及び汚染人間絡みの完結編というべき「マグナムキャンペーン」と言ったモノを追加することによる、ランス6や戦国ランスに匹敵するレベルの大規模なストーリーにより、設定への忠実性を最優先としたモノから、ゲーム性を優先したゲームへと生まれ変わっており、さらには公式HPでの人気投票首位のキャラ達は、さらなるイベントの追加が行われている。
正直、マグナム導入以前のものは、前作「戦国ランス」からの新規ファンに不評であったが、マグナム導入により、各種不備や無限ダンジョン等のやりこみ要素の強化が行われた結果、汚名返上を成し遂げ、名作の評価を得るに至っている。
ランス6同様のクエスト受注型RPGで今回はフィールドや敵モンスターも3D化となっている。
特徴となるのは「禁欲モルルン」「スキルポイント」「名声値」「エリアマップ」であり、これらによって他とは一風違ったプレイ感覚のRPGとなっている。
禁欲モルルン
設定的にはLV31以上であるが、ゲーム的にはLV35(マグナムではLv35+モルルン回数)以上の女キャラのみがH可能。
Hをすることで女性キャラはLV1となるが、その際に各種ボーナスが付くことで、実質上のパワーアップシステムとなっている。
- モルルン時に才能限界にLVが到達していれば限界LVがUPする。
- モルルン時に才能限界にLVが到達していない場合は、能力値にボーナス付与。
- モルルン時に装着していた特殊アイテムを吸収し、その効果が永続化。(上限有り)
- モルルン回数×2のスキルポイントボーナス発生
- モルルンの都度、ランスの基礎能力値にもボーナスが発生しているらしい。
スキルポイント
LV1毎に1ポイント与えられるスキルポイントで、戦闘行動時の「近接戦闘1」等の行動回数や「魔法バリア」といった自動発動技能、フィールド移動時に自動発動する「罠解除」「宝箱解錠」、そして「攻撃強化」等の補助系技能等を修得するシステム。
回数の定められたスキルは、1クエスト中はその回数しか使えず、また実装する事でのみ使用可能となるため、実装技能の切り替えタイミングや、スキル所得のタイミングが重要な戦略となる。
名声値
上記のように1キャラが使えるスキルの回数が決まっている関係で、途中でキャラクターを入れ替える必要が生じてくる。
入れ替え回数の上限は、ランスの名声のランクと同数となっており、各クエストに定められた名声値を一定の値集めることで、名声ランクは上昇する。
氷漬けとなったシィルを元に戻すべく、大陸に戻りコパンドンの率いるコパ帝国の新都市CITYに身を寄せたランスと鈴女であったが、やがて目的を忘れ自堕落な生活を続けていた。
助けた女学生サチコ・センターを従え依頼をこなす日々。
しかし、ある時受けた依頼で訪れたカラーの都ペンシルカウで、次代の女王候補となる子供を宿すべく儀式をしていたカラーの女王パステルをその場の勢いでランスが強姦し、儀式を妨害した事から、ランスはパステルの手で「禁欲モルルン」という、LV31以上の女性としかH出来ず、あまりに長期間Hしていないとホモになるという呪いを掛けられてしまう。
かくして最大の危機を迎えたランスは、大陸中を自分がH出来るLV31以上の美女や美少女を求めて駆け回る事となった。
- ランス:ご存じ鬼畜戦士。今回は禁欲モルルンでハイパー兵器が危機一髪。更にシィルが凍結していることからイライラしている
- サチコ・センターズ:ランスに命を救われたのが原因でそのまま召使い状態となった女学生。鬼畜王ランスでテンプルナイトを率いていたBSさんの娘でもある。
- 鈴女:ランスが気に入って付いてきたJAPANのくのいち。ナイスバデイだけど後にモチと化す。EDで成仏。
- コパンドン・ドット:ランスに想いを寄せるおみくじ娘。コパ帝国の総帥でもある世界一の大富豪。ついに30代突入しました。
- クルックー・モフス:ランスと何かと縁があるAL教の司教。バランスブレイカーと呼ばれるアイテムを探し求め回収している。マグナムにおける事実上のヒロイン。
- パステル・カラー:カラーの現女王。ランスと上記のクルックーのせいで踏んだり蹴ったり。今回の被害者。実はメインヒロイン。
- イージス・カラー:記憶喪失に成ったところをランスが騙して恋人という事になってしまったカラーの警備隊長。
- リセット・カラー:パステルの娘。この子の初登場するクエストが終盤突入の目安とか?
- ビスケッタ・ベルンズ:ランス城のメイド長。強面でランスも頭が上がらないが、彼女はランスのことを理想のご主人様と思っている。
- キバ子:イフォの森の野生児。ランスのキバに惚れ込んで懐いたが、他のキャラには威嚇してくる。とくにサチコの事は「美味しそう」と思っているためキケン。
- アテン・ヌー:ゼスで将来を嘱望された天才魔法使いだったが、大学でこき使われすぎたのを切っ掛けにヲタ文化にはまり込み、全てが面倒になって引きこもりとなった少女。実は過去にランスと出会っている。
- アームズ・アーク:レアアイテム集めとLV上げに熱中し廃人的冒険を繰り返す残念美人。
- オノハ・メスポス:バランスブレイカーの力で魔物達と友達ゴッコをしていたが、それを失い襲われたことで男の子モンスターを憎むように。
- トマト・ピューレ:語尾に「?」を付けるのがポリシーというランスIIにも登場した元アイテム屋の女剣士。
- マチルダ・マテウリ:今回のバードのパートナー。これまでのパートナー達のようにランスの餌食となるが、ランスを悪と認定してカオスを盗み取ったりと最後まで敵対。
- サテラ:RanceIIIにおいてランスの卑怯な手で敗れた魔人。今度は処女を奪われる羽目に…
- フル・カラー:パステルの曾祖母にあたる元女王で故人で英霊。いろんな意味で危険人物。無印のラスボス。
- カフェ・アートフル:魔王ジルに挑んだ伝説のエターナルヒーローの一員。ヒーラー担当
- アム・イスエル:AL教団と敵対する集団「導く者(シュメルツカイゼリン)」の指導者で重度の中二病患者。マグナムのラスボス。
- 進撃の摘み手(スカックマット):アムに従う導く者の幹部。メンバーの名前は鬼畜王ランスでのAL教団の枢機卿たちの名前が流用されている。