魔王は地上世界に１体しか存在しない最強生物であり、任期中は基本的に不老不死。「無敵結界」を持っており地上世界では「一定の条件を満たした勇者」と「魔剣カオス」・「聖刀日光」を除いてダメージを与えることすらできない。
- この無敵結界は魔人にも与えられているが、魔王は種族として絶対的に優位なうえ才能限界レベルも非常に高いとされており桁違いの強さを持った存在のため、カオスや日光でもダメージを与えるのは容易ではない。まともに魔王と戦える地上の存在は、より厳しい条件を満たした勇者のみである。
- 魔王の強さを神で表すと二級神以上一級神未満、魔王を任命する三超神は魔王を瞬殺できる程の強さを持つ。悪魔では悪魔王の直系の子である三魔子は魔王よりわずかに強い。

魔王は吸血鬼であり自身の血を生物に与えることで強力な「魔人」を作り出すことが可能。ただし魔人は２４体しか存在できない。倒された魔人の魂、「魔血魂」を魔王が吸収すれば新たな魔人を作り出すことが可能。
- 魔人は自身の血を生物に与えることで「使徒」を作り出すことができる。使徒は無敵結界を持たないためカオスや日光を持たない人間でも倒すことができる（使徒でも十分強いので並みの人間ではほぼ敵わないが）

魔王になると心が邪悪に染まり常に破壊衝動に駆られるため人類にとって最大の脅威と化す。
- 例外として６代目魔王のガイは二重人格でこの負の感情をもう一つの人格に押し付けることで人類に取って穏健的な魔王であった。

魔王の任期は１０００年であり、これを過ぎると魔物への絶対命令権や不老不死の喪失など魔王としての力を徐々に失っていく。
- 例外として５代目魔王のジルのみ三超神のプランナーに謁見し魔王としての延命手段を聞き出すことに成功している。またこの任期の設定が作られたのは無敵結界が作られた３代目魔王スラルからでそれ以前は１０００年以上魔王を務めた者もいる。

魔王になる方法は大きく分けて三超神の一柱のプランナーによる任命、魔王が認めた後継者になる、魔王を殺した者が次の魔王になるの３つがある。
- １つ目の神による任命はなんらかの理由で地上から魔王が消滅した場合、または世界が一新され新しいメインプレイヤー（地上の主役）が作られた場合に行われる。該当者はククルククル（初代）、スラル（三代）、ナイチサ（四代）。
- ２つ目の魔王の後継者になることは魔王の任期の１０００年が迫った辺りから魔王は資質を探し認めた者を任命する。該当者はジル（五代目）、リトルプリンセス（七代目）
- ３つ目は１０００年の任期が過ぎ力を喪失しつつある魔王以外では無敵結界が作られる前の魔王を倒した者もいる。該当者はアベル（二代目）、ガイ（六代目）

ランスの世界の年号はこの魔王の名前を元に設定されている
- 現在はリトルプリンセス（来水美樹）が魔王なので「LP」

魔王における魔血魂は血の記憶と呼べる存在で歴代魔王の記録ともいうべき存在。

歴代魔王

トロス

任期：約3000年　元の種族：不明　性別：不明　年号：不明

作成した魔人：不明

「創造神ルドラサウム」と三超神が作り出しばかりの原始の世界で試験的に作られたプロトタイプの魔王。

力を付けた魔人に倒されてしまう。

これ以降魔物世界の作成を担当している三超神のプランナーは魔人は魔王に絶対服従と言う設定を作る。

初代魔王ククルククル

任期：2014年元の種族：丸い者　性別：不明　年号：kuku

作成した魔人：ケイブリス

三超神の１柱プランナーによって任命された初代魔王。

元はシンプルながら可能性に溢れた生命体であった第一世代メインプレイヤー「丸い者」達の王だが、その姿は異形のタコやイカのような姿をした全長4.7kmもある超大型の魔王にして一級神に最も近かった最強の魔王でもある。

この時代の魔王は無敵結界がなかったものの魔王としての任期も上限がなく魔王化する前も含めると6000年以上生きた。

魔王化した時の第二世代メインプレイヤーのドラゴン達の2000年以上に渡る長年の戦いに敗れ没する。

二代目魔王アベル

任期：約721年　元の種族：ドラゴン　性別：♂　年号：AV

作成した魔人：カミーラ、メガラス

初代魔王のククルククルに偶然トドメを刺し魔王になったドラゴン。偶然に魔王になったため魔王らしい威厳がなくむしろ狡猾で臆病な一面が目立つ。

ドラゴンの王であるマギーホアからドラゴンの唯一の雌であるカミーラをさらい、血を与え魔人にしてしまう。

ドラゴン唯一の雌であるカミーラを妻にすることはドラゴンの王の証であり、不当な形でカミーラを奪ったアベルはドラゴンの王であるマギーホアの逆鱗に触れ、AV11年にラストウォーが勃発。全てのドラゴンを敵に回しカミーラ拉致から（不老のドラゴンと言う種族スパンから見れば）わずか45年で倒されてしまう。

マギーホアに敗れたが殺されることはなく、アベルは牢獄で全身に杭を打たれて監禁されたため、魔王の継承も行われなかった。

その後マギーホアは地上世界に統一国家トロンを作り世界が平穏になってしまったため、混沌とした世界を好む最高神にして創造神のルドラサウムは地上世界を一度滅ぼしリセットすることを決め、世界崩壊とエンジェルナイトによるドラゴン狩りが行われた。トロンもすぐに壊滅状態に陥り、地上からドラゴンは極一部を除き皆殺しにされてしまった。

アベルの生死は不明ではあるがドラゴンの後の第三世代メインプレイヤー（地上の主役）の人間の魔王がプランナーより指名されていることからほぼ死亡したものと思われる。

魔王になった経緯、魔王らしからぬ行動やマギーホアに短期間で敗れたので弱い魔王と思われがちだが、元の種族がドラゴンだけあってアベルが弱いと言うより先代魔王のククルククルやドラゴン王のマギーホアが強すぎただけという見方が強い。

三代目魔王スラル

任期：500年　元の種族：人間　性別：♀　年号：SS

作成した魔人：ガルティア、ケッセルリンク

完璧な生命であるドラゴンが平和をもたらしたことから、敢えて不完全な生命としてデザインされた人間がメインプレイヤーとして作られた後、最初に超神プランナーによって任命された人間の魔王。

魔王としては最弱の部類であったため倒されることを恐れ超神プランナーに謁見する方法を探しだしプランナーに魔王の任期は１０００年と言うのを引き換えに魔王や魔人は無敵結界を持つという設定にしてもらうことに成功。

しかし、無敵結界が調整されていなかったため無敵結界の強さと自身の魂の強さが釣り合わず魔王の任期の半分の５００年で消滅してしまった。

ただ、魔王と魔人の無敵結界や魔王の任期は１０００年という後の魔王や魔人の設定に大きな影響を与えた魔王である。

中性的な容姿をしており、性別が女性か男性か不明であったが現在は女性と言う設定で落ち着いている模様。

四代目魔王ナイチサ

任期：960年　元の種族：人間　性別：♂　年号：NC

作成した魔人：レキシントン、ザビエル、レッドアイ、パイアール

三代目魔王のスラルが消滅したことにより、超神プランナーによって任命された人間の魔王。

歴代魔王で最も残忍な魔王で人間を虐殺することを好んでいた。ある意味もっとも魔王らしかった魔王。

東部オピロス帝国により死滅戦争が引き起こされると余りにも大量に人間を殺してしまい、人類の50パーセント以上の死亡を達成してしまう。これにより地上の生命の数が減るほど強くなる勇者の「魔王を殺せるようになる」能力にスイッチが入ってしまい、勇者から魔王としての寿命が縮む程の大ダメージを受けた。ジルを後継者に指名した後は、自身の存在を徹底的に隠し続けひっそりとこの世を去った。最期が設定されている魔王の中では唯一、魔王継承後に天寿を全うしている。

五代目魔王ジル

任期：1004年　元の種族：人間　性別：♀　年号：GL

作成した魔人：ガイ、ノス、ジーク、レイ、ラ・サイゼル、ラ・ハウゼル、メディウサ、アイゼル

ナイチサにによって後継者に指名された人間の魔王。

人間であった時に四肢を切り落とされる瀕死の状態で魔王化したからか、歴代魔王で人間に対して最も冷酷な魔王。

人間を殺しすぎたため先代のナイチサが勇者によって大ダメージを受けたことから、ジルは人類の国家を全て破壊し人間を魔物の奴隷化し人間牧場を作り人の数が減らないように生かさず殺さずの方針を取り勇者を無力化したため、この時代はランス世界の人類の暗黒時代と言われる。

人類には最も恐れられた魔王ではあるが、混沌とした世界を好む創造神ルドラサウムに大いに気に入られて、超神プランナーから二級神のラ・バスワルドをラ・サイゼル・ラ・ハウゼルに分けて与えられいる。魔王の任期末期にはスラルと同様に神への謁見を果たし、魔王の任期の延長方法をプランナーから聞き出すなど神々からは気に入られており、封印された状態ではあるが現在もわずかな魔王の力を残し存命である。

最悪の魔王と言われたジルを倒すために抵抗した人類もおり、伝説の冒険者集団「エターナルヒーロー」たちや、無敵結界を中和し魔人や魔王にダメージを与えることのできる「魔剣カオス」や「聖刀日光」は、この時代に生まれた。

ランス達の時代の魔人もこの時代に多く作られ、世界や時代に与えた影響は極めて大きい。

情夫である魔人筆頭のガイに敗れて封印されたが、ランス３で忠臣のノスの謀略で不完全ではあるが復活したのもつかの間ランスに倒された。なお全裸の女性であるため…倒された後ランスにどうされたかはお察しください(本人もまんざらではなかったようだが)。

六代目魔王ガイ

任期：1015年　元の種族：人間　性別：♂　年号：GI

作成した魔人：ホーネット、シルキィ・リトルレーズン、サテラ、バボラ、ワーグ・赤、カイト、バークスハム

二重人格で魔王ジル時代の魔人筆頭。人間であった頃からの二重人格でもう一つの人格に精神負担を押し付けることであらゆる魔法や武術を極めることができたが、魔王のジルに戦いを挑んだ時にもう一つの人格が現れてしまったためその間にジルに魔人化され情夫（愛人）とされてしまう。

ジルの魔王としての任期の１０００年が過ぎた後、再びジルに挑みジルは魔王としての延命方法を超神プランナーから教わっていたため殺すことはできなかったが魔剣カオスにジルを封印することに成功。戦いの際ジルの血を大量に浴びたため魔王となった。

魔王の破壊衝動をもう一つの人格に押し付けることができたため人間を奴隷から解放するなど最も穏健的な魔王であり、ガイの作成した魔人のほとんどは人間出身かつ人間に対し比較的穏健的な魔人である。

そのためGI期は人類にとっては比較的平和な時代である。ただし、魔軍と聖魔教団の全面戦争となった魔人戦争や三度に渡り魔人がゼス王国を荒らしまわったケイブリスダーク、メディウサダーク、レッドアイダークが引き起こされるなど、人類圏に対する不干渉を徹底していたわけではない。

ヘルマン・リーザス・ゼスの人類三大国家を始めとした人間の国家が誕生しており、ランスシリーズ大基となった世界観が完成したのがガイが魔王の時代のGIである。

魔王の任期末期からは後継者を探し始めるがガイの娘で魔人筆頭であるホーネットは魔王の器に至らず、ガイはやむなく異世界から来水美樹を拉致し魔王を継がせた。

魔王を退いたガイは同じく異世界から来た来水美樹の恋人の「聖刀日光」を持つ小川健太郎に抵抗することなく殺され最期を迎えた。

なお、前魔王かつランスシリーズの世界観に最も影響を与えた故人であるため公式でも設定が二転三転している。

初めて存在が言及されたランス４では人類に無関心だったため人類を奴隷から解放した。
外伝の鬼畜王ランスでは人類と魔物の共存を望んだ。
二重人格なため魔王の破壊衝動をそちらに押し付け人類に穏健的な施策を取れた。
シルキィを魔人させる化の際の約束で人類を奴隷から解放した→詳細はシルキィ・リトルレーズンを参照。

さらに、後継者を作るためにホーネットが誕生するまで何人もの人間の女性とやりまり孕ませまくった設定が追加されるなど、単純に善い魔王だったわけではない。

加えて、ランス０３のリメイクで愛人にされていた先代魔王ジルがロリ化されておりガイが作成した魔人もシルキィやワーグ・赤を始めとしたロリ体型な魔人がおり、後継者の来水美樹もロリなのでアレな性癖があるのではないかとファンの間で言われるなどある意味不憫な魔王でもある。

実際のところ2つの人格は善と悪というよりも秩序と混沌といったものであり、表の人格の時は魔王然としている一方裏の人格時では好きに暴れていたようで、はたから見る分にはどちらの場合も一般的なイメージの魔王には違いなかったようである。

人類に対し穏健な処遇をとれたのは人格の属性のためというよりも、あくまで破壊衝動にとらわれていなかったことが大きかったのかもしれない。

七代目魔王リトルプリンセス（来水美樹）

任期：6年元の種族：人間（異世界の人間）　性別：♀　年号：LP

作成した魔人：小川健太郎

異世界からガイに拉致され魔王にされてしまった。本名は来水美樹でリトルプリンセスは来水美樹のデビュー作から。

魔王としての本格的な覚醒を拒否し魔王でなくなるための方法見つけ出すために「ヒラミレモン」と呼ばれる魔王の覚醒を遅らせる果物を摂取しながら恋人の小川健太郎と共にランスシリーズの世界を放浪している。

魔王として本格的な覚醒をしていないため魔人達への絶対の命令権を行使できず、美樹が魔王として覚醒し世界を統治することを願う魔人筆頭のホーネットの派閥と美樹を殺して魔王になろうとする魔人四天王のケイブリスの派閥に分かれ魔物世界は抗争が続いている。

魔王に本格的に覚醒しておらず魔王の破壊衝動にも駆られていないため、人間に対しても普通に接するため一見すると人間と見分けがつかない。

歴代ランスシリーズのいくつかのIFルートでは魔王に本格的に覚醒してしまうものがあるが、そこでは魔王としての圧倒的な強さを見せつけいずれも実質詰みルートである。

ランス10エンディングで魔王に覚醒しかけるが、ランスに魔王の力を継承したことで人間に戻る。その後、魔人から人間に戻された健太郎と一緒に自分の世界に帰還した。

八代目魔王ランス

任期：15年（継続中）元の種族：人間性別：♂　年号：RA

作成した魔人：リズナ・ランフビット、ネルアポロン、ヘビーカロリー、ワルルポート、DD

リトルプリンセス（来水美樹）より魔王の力を継承した魔王。魔王継承後、美樹の恋人小川健太郎も魔人から人間に戻している。

その後、姿を消したランスは、翔竜山の頂上に城を築き、魔人サテラ、魔人ホーネット、シルキィ・リトルレーズン、ラ・サイゼル、ラ・ハウゼル、ワーグ・赤、魔人レイ、魔物大元帥学者と数百の魔物を率いて、世界に新魔王軍を宣言した。

だが魔王として魔物を統治せず、人類にも干渉せずに、城に籠って堕落した生活をするランスに、不満を抱いた魔物による反乱もあったが、あっさり鎮圧している。

魔王覚醒後も強い精神力で破壊衝動を抑えて自我を保っているが、5年を目処に決壊し、魔王の本能に屈する。魔王の本能と破壊衝動に屈したときのランスは人類、亜人、魔物、全てに襲撃を開始し、各地を襲っては破壊と陵辱を自由気ままに楽しみ、暴虐のかぎりをつくす。この状態のランスによって、ランスの女たちは酷い凌辱を受けたりしたが、女たちからは変わらず愛されており、魔王化したランスを救おうと画策している。

魔王の本能に屈したランスの心を取り戻す手段は、ランスの娘リセット・カラーのビンタ（ビンタした対象を正気に戻すクラウゼンの手という特異体質）だけである。