概要
原作1063話で出てきた超人系の悪魔の実の一種。
食べた者は、能力を発動すれば通常よりも高い怪力を得ることができる。
能力者は黒ひげ海賊団一番船船長兼操舵手ジーザス・バージェス
能力者狩りで手に入れたらしい。
もともとかなりの怪力であるバージェスだがウィナー島では山を持ち上げて投げていた。
能力の詳細が現状定かではないため、この『山を持ち上げて投げる』という行為にどの程度実の能力が絡んでいるのかは、不透明である。
ただ、どんな能力でも本人の基礎身体能力が重要であることや、シンプルに強力な能力でもそれに胡坐をかいて研鑽を怠れば中途半端な活用しかできないことはこれまでの作中で何度も描写されてきたことである。
逆に、素の身体能力だけで巨人族とほぼ同程度のサイズがある氷塊を放り投げたダイヤモンドジョズがいる。もっともこちらは全身を使ったバックドロップであり、両腕だけで頭上に保持した岩山を放り投げたバージェスに比べると強大な腕力の描写としては劣るもの(加えて言えば、一般に氷の方が岩石より密度は低いため、大きさは同じでも氷の方が軽い)だが、体格は同程度であるため、バージェスもまたリキリキの能力無しでその程度のことはできる可能性があるという指標にもなり得る。
そのため、山を放り投げられた理由はもともとバージェス自身が実の助力を得れば山を持ち上げられるだけの実力を有していた、あるいは実の能力を得てからそれだけの研鑽をしてきた成果である可能性が高いと考えられる。
余談
- 能力における注意事項
「リキリキの実を得れば誰でも山を持ち上げて投げられるほどに強くなれる」というような主張が散見され、それ故にシンプルに強力な実であると紹介される例も見かけるが、それは読者が見た目と描写から物事を判断しているだけである。
上記のように現状ではリキリキの実の詳細は明らかになっていないため、『どの程度』怪力を得られるのかはまだ考察の段階である。そのため、上記のような主張にはまだ何の根拠もない点には注意が必要。
ただ、これは逆もまた然りで『例えリキリキの実を食べたとしても山を持ち上げるほどの怪力を発揮するには本人の実力や研鑽が必要である』という結論もまた考察に過ぎず、これまで展開されてきた悪魔の実の能力の描写に沿ったものではあるが、やはり根拠としては乏しい。リキリキの能力をもってすれば、山を持ち上げる程度は誰でもできるデモンストレーションに過ぎないという可能性もまたあるのが悪魔の実である。
しかし、一つ確実に言えることとしては、リキリキの実に限らずどんな能力であっても使いこなすには能力者の実力や能力の熟練を要することはこれまで散々描写されていることである。つまり、食べた瞬間に一瞬で強者にしてくれる都合の良い悪魔の実は一つもない。ましてや、強者ひしめく『新世界』で活動するような海賊団、それも『服従か抗い続けるか』という選択肢を迫るほど強大な影響を誇る四皇の幹部ならなおさらである。
『山を持ち上げる』という行為がリキリキの実の能力者にとってどの程度大変なことであるのかは不透明であるものの、バージェスは能力頼みの人間ではないということは確かだろう。