概要
本名 | リー・ユンジン(Yun-Jin Lee/이윤진) |
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性別 | 女 |
出身 | 韓国 |
声優 | So-Hee Kim |
非対称型対戦ゲーム『Dead by Daylight』に登場するサバイバー(生存者)の一人。
韓国の大手芸能事務所「マイティー・ワン・エンターテインメント」所属の女性プロデューサー。
2021年3月31日、DLC「ALL-KILL」で、キラー「トリックスター」と共に追加された。
背景ストーリー
幼少の頃から音楽を愛し、様々な楽器に親しんでいたユンジンは、10歳の時に家族の借金が原因でその楽器をすべて失ってしまう。
窓のない地下物件に引っ越し、良心が借金返済のために昼夜問わず働くかたわら、ユンジンは4歳の妹の世話をし、毎晩歌を歌って一緒に眠った。
そんなユンジンが17才の時、高校に有名なレコード会社のマイティー・ワン・エンターテインメントが、オーディションにやってきた。アイドルの訓練生としては不合格となったが、無給インターンシップとしてスタジオで働くこととなった。
ユンジンは数年にわたっていくつかの大ヒットを出したがその功績は自分のものにはならず、彼女はきらびやかなファッションに身を包んでアーティスト「マグヌム・オプス」として自ら表舞台に立つ決意をする。
そしてしだいに彼女の曲が多くのファンに認知されるようになった結果、「NO SPIN」という男性バンドのプロデューサーを務めることになった。
バンドはパフォーマンスがイマイチで、彼女のプロデュースを必要としていた。ユンジンはまずNO SPINを目立たせるためには不良っぽさが必要だと考え、スター発掘番組を通してハク・ジウンという青年をバンドに迎え入れた。
再デビューしたNO SPINの第一弾ミュージックビデオはリリースしから数時間であっという間に話題となり、ユンジンの敏腕プロデューサーとしての評判は確固たるものとなった。貧しかった少女自体が遠い過去のように、彼女は出世街道を歩んでいった。
しかし同時に1枚目のアルバムの大ヒットにより、2枚目のハードルは高くなっていた。
そんな中、新曲のレコーディング中にスタジオに火災報知器が突然鳴り響いた。ユンジンは急いで建物から避難したが、ビルを飲み込む巨大な炎と煙に咳き込む人々の中にNO SPINのメンバーがいないことに気付く。
メンバーは火事によって死んだ。ただ一人、運よく休憩に出ていたジウンを除いては。
大人気バンド・NO SPINは終わりを告げた。しかし、悲劇の被害者にはなりたくなかった彼女は、すぐにジウンのキャリアを再スタートさせた。
突然のメンバーとの別れへの悲しみを歌った曲をジウンに作らせ、そのミュージックビデオではNO SPINのメンバーひとりひとりに別れを告げるジウンを演出し、事故を逆手にとって悲しみを上手く取り入れた。
そして新たなステージ名でジウンのソロプロジェクトを開始した。その名は、「トリックスター」。
突然の別れと悲しみ、そしてメンバーを助けられなかった罪の意識というテーマは大反響を得て、トリックスターの曲は世界的なヒットを収めた。
トリックスターとして敢行した世界ツアーでも次々と成功を収めたが、気味の悪いことにツアー日程に重なるように異様な連続殺人事件が起きていた。もし連続殺人鬼がトリックスターの音楽に触発された熱狂的なファンだったら?
NO SPINメンバーの死後、自らのアーティストを守ることに必死だった彼女はトリックスターの警護を強化した。
ソウルに戻ったユンジンは、トリックスターとともに次の新曲に取り掛かった。さっそく彼の作った曲を聴いたユンジンだったが、イントロに奇妙な違和感を覚えた。
一週間後、また新たな連続殺人事件が起きた。被害者の遺体は拷問されており、目玉がえぐられ、ダイヤのカフスボタンが詰められていた。
テレビではこぞって被害者について報道し、被害女性のSNSに上げられた動画を紹介していた。彼氏からハートの誕生日ケーキを手渡され、驚きと喜びで甲高い声を上げる女性。
その声にユンジンは吐き気を覚えた。あの声、聞いたことがある。だが被害者と面識はない。
翌日、改めてトリックスターの新曲を聴いたユンジンの心臓は止まりそうになった。曲の中の金切り声があの被害者の甲高い声と同じなのだ。
彼は報道された動画からこの声をサンプリングしたのか?いや、彼がこの曲をレコーディングしたのは事件が報道される前であり、それは不可能だ。
もし彼が一連の連続殺人事件の犯人ならば、こんなスキャンダルでは生き残れはしない。ユンジンのキャリアどころか人生も終わってしまう。そう、きっと自分は働きすぎで、これはすべては妄想なのだ。ユンジンは、不安な気持ちを考えないようにした。
数か月後、マイティー・ワン・エンターテインメントの経営陣が、トリックスターのナイフを使ったパフォーマンスと暴力的な音楽のせいで収益が落ちているとプレッシャーをかけてきた。
ユンジンは激しい怒りを覚えたが、抗議の努力はしたが最終的に数で負けたということを彼に伝え、3ヵ月の猶予でスタジオのためになる次なるヒット曲を制作することとなった。
3ヵ月はあっという間だった。新曲を披露する場として、経営陣を対象としたトリックスターのプライベートライブが開かれた。新曲には自信があった。
ところが曲が始まるや否や、鼻につく濃い煙が部屋に充満する。ユンジンは咳をしながらあえいだが、身体が椅子に沈み込み、手足は重くなっていく。恐怖に襲われながら見開いた目に映ったのは悪夢そのものだった。
トリックスターが逃げられない経営陣をナイフで切り裂き、突き刺し、切り分けていく。まるで派手なショーのように。
スタジオの火災、連続殺人事件、すべて彼が犯人だったのだ!ユンジンは激しい怒りに襲われた、なぜ自分の直感に従わなかったのか!
彼女のキャリアは、肉塊となった同僚と、マイティー・ワンと共に終わるのだ。皆、目の前で死んでいく。あの頃のように、また何もかもを失ってしまう。
嫌だ!それを許してなるものか!
突如、黒い霧の渦が地面から沸き上がったかと思った瞬間、……彼女は別の場所にいた。
位闇の中、スポットライトのまばゆい閃光がユンジンの視界を奪う。多くの観客の歓声が聞こえる。皆が自分の名を叫んでいる。
「マグヌム・オプス!マグヌム・オプス!」
ユンジンは笑みを浮かべながら、その闇を喜んで受け入れた。
性能
固有パーク
以下は全て2024年9月現在の効果であり、調整やリワークが入っている可能性に注意。
- 出世街道(Fast Track)
他の生存者がフックに吊るされるたびにトークンを獲得する。発電機修理のスキルチェックでグレイトを出すとすべてのトークンを消費し、修理進行度が1トークンにつき1%増加する。
- 大ヒット(Smash Hit)
パレット(板)で殺人鬼を怯ませた後、通常の150%の速度で4秒間全力疾走するが、最小で20秒間の疲労状態になる。このパークは疲労のステータス中は使用できない。
- 自己防衛(Self-Preservation)
16メートル以内にいる他の生存者が通常攻撃または特殊攻撃を受けるたびに発動する。自分の赤い傷マーク、血痕、痛みによるうなり声が数秒間隠される。