※タグに関して
本キャラクターに関しては表記揺れが多く、カタカナ表記の「トリックスター」、THEの無い「TRICKSTER」のみ、本名の「Ji-Woon」などのタグでの投稿も多く見受けられる。
また、半角スペースに由来するタグ分離現象が原因で、「THE」と「TRICKSTER」が抜け落ちたタグで投稿されている作品が一部存在する。
その為、タグ分離現象が起きているタグに関しては修正が必要なことに注意されたし。
概要
非対称対戦ゲーム『Dead by Daylight』に登場するキラー(殺人鬼)の一人。
2021年3月31日にリリースされたDLC『Chapter XIX: "All-Kill"』にて実装された。
シリーズ初の韓国人キラーでもある。
呼称の「トリックスター」は、ミュージシャンである彼の当時からの通称。
本来の意味は「詐欺師」や「ペテン師」で、後述されるバンドメンバーの死の真相を含め、シリアルキラーとして快楽殺人に手を染めながらも同情や信奉を集めるスターであり続けていることへの自負が込められているとおもわれる。
ファンからはトリスタという愛称や、本名のジウンで呼ばれることも多い。
なおチャプター名の「All-Kill」は、韓国では主要音楽チャートのトップを独占したアルバムやシングルのことを指す言葉であり、殺人鬼でありミュージシャンである彼の二面性に上手く掛け合わせた言葉となっている。
DbDの恋愛シュミレーションゲーム『Hooked on You: A Dead by Daylight Dating Sim』へも非攻略対象として出演している。
人物
本名 | ハク・ジウン(Hak Ji-Woon/학지운) |
---|---|
性別 | 男 |
出身地 | 韓国 |
声優 | Titus Kim |
本DLCはK-POPをテーマにしており、業界やコミュニティの描かれ方を音楽プロデューサーのDJ SwivelとU-KISSのケビンが監修している。薄紫色の髪、素肌の上に黄色のロングブレザー、ストライプの入ったピンクのズボンと、アーティスト故にか、これまで全体的にモノクロ・セピア調の地味な色味であったり、傷や返り血などでおどろおどろしい外見をしたキラーが多かった中でも一際派手で綺羅びやかな格好をしている。
武器は刃の付いた特注のバットと、投げナイフ。武器はどちらもゲーミングデバイスのように発光している。
化け物じみた見た目のキラーが多い中、整った容姿をしており、ちゃんとした意味のある言葉をよく喋る。
背景
一流のミュージックスターへ
ミュージシャンとなる以前、ハク・ジウンは家族の経営するレストランで働いていたが、ある頃からナイフ投げショーをして客を呼び込むようになる。いつしか観光客から「韓国の伝統芸」だと思い込まれ、ショーの後にたくさんの心付けを受けた。ジウンの父親は、息子には己の得られなかった「名声という名の希望」を与えたい一心から、店の売上を息子のダンスや歌のレッスンのために費やすようになる。ジウンもそんな父の想いに応えてダンスや歌に打ち込み、何年かスター発掘番組で特技を披露し続けた。
そんなジウンのエッジの利いた飾らない音楽性に感心を寄せたマイティー・ワン・エンターテインメントのプロデューサーであるリー・ユンジンから、彼女の訓練プログラムに参加しないかと声をかけられる。その後はソウルにある寮に入り、厳しいスター養成訓練の後、バンド「NO SPIN」のメンバーに選出された。デビュー初のアルバムが過去の記録を塗り替えるほどの売上を呼び、瞬く間にスターとなった。目まぐるしい過密スケジュールに他のバンドメンバーが音を上げる中、ジウンは常に元気いっぱいであった。それは「名声」こそ自分が凡人とは異なる「偉大な人間」であることを確信され突き動かす原動力となっていたからだった。
悲劇のトリックスターへ
ジウンの想いとは裏腹に、ブームが落ち着き始めると人気は次第にメンバー5人で割り振られるようになる。ジウンは更なる名声を切望するようになり、物真似や演技力など新たな特性の開花を模索する。
そんなある時、2枚目のアルバムのレコーディング中のスタジオで火災が発生する。ジウン自身は火事が発覚する直前の休憩時間にスタジオから外出していたため被害を受けなかったが、他のメンバー達は部屋の扉にスピーカーが倒れ、閉じ込められた状態となっていた。扉の前に駆け付けたジウンは、仲間の呼び声に応えスピーカーをどかそうとするも、あることに気が付きその手を止め、その場からゆっくりと後退した。ジウンの名を呼び焼かれながら助けを求めるメンバー達の悲痛な声に、これまでにない「美しさ」を感じ涙を流すほど感動したからだった。そして彼は、そのまま焼け死んでいくメンバーの最期の歌声に聞き入った。
事故後、世間はジウンを「非力ながらも最後まで仲間を救おうと尽力した英雄」として讃えるとともに、そのメンバーを救えず死に別れた悲劇の人物として取り立てた。ユンジンも、彼の悲劇を再起のために利用することを思い立ち、メンバーとの突然の死別による苦しみを歌にさせた。結果、ジウンの歌うこの曲は世界的なヒットを収め、荒っぽい外見だが心優しいソロアーティスト「トリックスター」として生まれ変わることに成功した。
狂気の殺人アーティストへ
以降もジウンは自ら楽曲をプロデュースする一流アーティストとして花道を歩み続けた。
しかしその裏では、かつてのメンバーのおかげで開花した「命乞い」「悲鳴」といった人間の悲痛な叫び声という新たな音楽性をより追求するために、殺人に手を染め始める。その手口は音楽への探究心からどんどん苛烈かつ巧妙なものになっていき、被害者の声を合成して自身の曲に隠すようになる。警察へ自身の犯行をほのめかすなど大胆さも増していった。
彼の暴力的なアートスタイルは話題になったが、収益を減らした事務所経営陣らから非難され、ユンジンの擁護も空しく、曲作りを禁止される。この決定にジウンは落胆したが、自身の芸術を理解させるために動き出し、入念な準備の後、経営陣に向けたプライベートライブを決行した。
経営陣らがジウンの登場を待っていると、劇場にはガスが充満していった。意識朦朧となった彼らを素早く拘束、拷問し悲痛な声で音を奏でた。最後の人間楽器が音を出さなくなると、汗と血にまみれヘトヘトになったジウンは特別に観客として残したユンジンに一礼した。
ナイフを握りしめ、ユンジンに向かって進んでいくと霧が現れた。
その中に壮大なステージを見たジウンはアンコールに応えるため霧へと消えた。
性能
※下記の性能は2024年9月現在のものであり、調整やリワークがなされている可能性があるため留意されたし。
移動速度 | 4.6m/s(通常)、3.86m/s(ナイフ投擲時) |
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心音範囲 | 32m |
視点 | 普通 |
凶器 | 磨かれたヘッドスマッシャー |
特注のアルミバット。鋭い刃と象徴的なグリップがついている。 | |
固有能力 | 名演 |
根城 | なし |
ハントレスやデススリンガーとは違い連射で攻めていくタイプの遠距離攻撃系キラー。
固有能力「名演」で、ナイフ投げによる遠距離攻撃が出来る。
能力ボタンで構え、攻撃ボタンで発射。押し付けることで連射が可能。
ナイフの基本所持数は44本でロッカーを調べる事で補充可能。
生存者にナイフを当てると裂傷メーターが上昇し、このメーター最大までナイフを当てるとダメージが入る。最大までは8本が必要。
それとは別にナイフを当てる度にイベントメーターが上昇する。
メーターが満タンになると特殊アビリティ「メインイベント」が発動可能。
発動中は消費無しでナイフを超高速で投げ続け、ナイフを投げ続けた際の追加の移動速度低下がない。
固有パーク
スターに憧れて(Starstruck)
生存者を担ぐと、心音範囲内の他の生存者に無防備を付与する。
無防備効果を活かすのは難しいが他生存者による肉壁や即救助を妨害しやすくなる。
呪術:クラウドコントロール(Hex: Crowd Control)
生存者が窓を高速で乗り越えると、その窓をしばらく封鎖する。
生存者の行動だけで発動するうえに複数封鎖できるが、呪いのトーテムが壊されると効果がなくなる。
効果が似たパークで「まやかし」があるが、安定度はあちらの方が上。
袋小路(No Way Out)
生存者を初めて吊るす度に1トークン獲得。
通電後、12秒+トークン毎に最大12秒、脱出ゲートが封鎖される。
これ単体だとやや効果を活かしづらいため、ゲート開放時間を遅らせる「リメンバー・ミー」など通電後に効果が現れるパークと組み合わせたい。
アドオン
歌手としての成果や、裏で行っていた殺人に関係する物品がアドオンとなっている。
低レアリティのものはナイフの所持数や投擲中の各動作を強化するものが多く、高レアリティのものはナイフの性質を変えるものが多い。
因みにアドオンの一つである「ダイヤのカフスボタン」は、ジウンをストーキングして返り討ちに遭ったファンの眼孔に入れられたものらしい。殺人鬼をつけ回すとは、何と命知らずなのだろうか…。
特徴
長所
なんといっても連射できるナイフでの遠距離攻撃。
開けた場所や背の低い障害物周りのチェイスは得意で、生存者にとって何発も飛んでくるナイフを避け続けるのは至難の業。
また障害物の僅かな隙間にもナイフを通せるというメリットもあり、ナイフの投合を使いこなすと生存者の思わぬ所からダメージを取れる。
メインイベントは物凄い速さでナイフを投合するという物で、キャンプする際等はこれが物凄く役に立つ。
短所
射線の通らない障害物周りや小屋などでのチェイスは、ナイフでダメージを与えるまでに時間がかかる。
また、与えた裂傷メーターは時間経過により減っていくため、チェイスが長引くほど必要ヒット数も増えていく。
ナイフは複数本当てる必要がある為、繊細なAIM力が求められる。
PADで操作する場合はより照準の操作が難しくなるので、マウスより難易度もはねあがる。
余談
現在(2023年3月)DBDにはカスタムマッチでbotを入れて練習することが出来る。
これはデススリ、ハントレスにも言えることだが、このbotサバイバーは視界ではなくこちらのキー入力(PAD入力)に直接反応してくるため、キラーの投合系の武器を後ろにも目を付けているかのように物凄い精度で避ける。
また、前述のとおりキー入力に直接反応するので壁や障害物越しのチェイスにもウォールハックに等しい反応で対応してくる。フェイントは一切効かない。
ナイフをbotに全く当てられないからトリックスター使うのは辞めよう…と考えるのは一旦待ってほしい。botの方が強すぎるのだ。
ナイフの練習は動画を見る他、野良試合でやってみるのもありかもしれない。
関連イラスト
キラーのFAはデフォルト衣装のものが多いが、彼はNO SPIN時代の衣装(スキン)のものも多い。