概要
「バイオハザード シリーズ」に登場するレオン・S・ケネディとエイダ・ウォンのカップリング。
ラクーンシティでの邂逅以来、敵とも味方ともつかない距離を保ちつつ、さまざまな事件で関わりあい、利用したり共闘したり手助けするなど、互いに特別な感情を抱いている。
曖昧さ回避
ゲーム『サモンナイトエクステーゼ 夜明けの翼』のレオン×エイナのカップリングにも使用されている。
本編
バイオハザード2
レオンは配属初日の新人警官として、エイダは恋人を探しに来た一般市民として警察署内で出会い、行動を共にするうちに互いに恋愛感情を抱くようになる。
しかし、エイダの正体はアンブレラと敵対する組織のスパイであり、正義の為に動くレオンとは真反対の存在である。その為、自身の任務とレオンへの想いで板挟みになり葛藤する様子が作中で見受けられる。
また、「私に人を愛する資格はないの。でもあなただけは…」などといった数年後の二人からは想像も付かないような素直なやり取りを見る事が出来る。
表編ではエイダの正体がレオンにバレ、銃を向けるも撃てずにいたところをアネット・バーキンに狙撃され落下し死別する。その後落ちていたエイダの銃を確認すると弾が一発も入っておらず、最初からレオンを撃つ気がなかった事が分かる。
裏編ではタイラントに襲われるレオンをエイダが庇い重傷を負う。その際にキスをして想いを告げるもエイダは死亡する。
また、死んだように見えたが実は裏表のどちらでもエイダは生きており、最後はタイラントに襲われるレオンを救うべくロケットランチャーを投げ渡している。
2のリメイクであるバイオハザードRE:2ではエイダはFBI捜査官を名乗り、早々にレオンの危機を救っている。また、シナリオは主に表編の展開が採用され、キスシーンはケーブルカー内に変更されている。
ダークサイドクロニクルズでは執拗にエイダを心配するレオンを見ることが出来る。本作はオリジナルと異なりクレア・レッドフィールドと二人行動になるのだが、クレアに「彼女、何か変よ」とエイダの不審な行動を言及されても「脱出したいだけだ。守ってあげよう」などと言い、それに対してクレアは「男って単純ね。いいとこ見せたいのね」と返している。
バイオハザード3のクリア特典ではラクーンシティ脱出後、レオンを想い涙を流すエイダのエピローグが確認できる。
バイオハザード4
互いに別々の目的を持って訪れたヨーロッパの辺境の地で6年ぶりの再会を果たす。レオンはエイダが生きている事を既に知っており、特に驚く様子は見受けられなかった。エイダも一見レオンに協力的でなく素っ気ない印象だが、その裏ではレオンを助けるべく必要以上に手助けをしており、6年前と変わらずレオンを想っている様子が確認出来る。
アシュリー・グラハムに「あの女の人誰なの?」とエイダについて聞かれた際には、「俺の心の中の幻影かもな」「She’s like a past of me I can’t let go. I eave it at that.(手放せない自身の一部のようなもの)」と返している。
クリア特典のThe another orderでは本編の裏で暗躍していたエイダの動向を追えるのだが、クライアントであるアルバート・ウェスカーからレオンの抹殺命令を下されるも従わず最後までレオンを援護し続ける様子や、始終レオンを心配する様子が窺える。
また、レオンについてのレポートには「常人離れの強運と非凡なセンス」、「レオンの通る道に困難はあれど挫折はないと確信できる」等記述されており、レオンに強い信頼を寄せている事が分かる。
余談だが脱出の際にエイダからレオンへ渡されたクマのキーホルダーをレオンが9年後も携帯している様子が別のゲーム、プロジェクトクロスゾーン2で描かれている。
リメイクのバイオハザードRE:4では、エイダとの再会後思わず笑顔になるレオンや、世界の変化を嘆き自嘲気味に「俺も変わった」と言うレオンに「あなたが?レオン・S・ケネディが?あなたは変わってない。そう思い込んでるだけ」と返すエイダのレオンに対する強い感情が確認出来る。
DLCのseparate ways(エイダ編)では度々レオンに無線で助言を行うのだが、クライアントであるアルバート・ウェスカーとの会話よりもエイダの声色が優しく、レオンとの会話を楽しんでいる事がわかる。
バイオハザード ダムネーション
東スラブで再会。「あの夜の続きはいつになるの?もしかして私の事焦らしてる?」など意味深な会話が行われる。
また、年齢を重ね互いに余裕が出てきたのか「そんなに俺に会いたかったのか?」「バカ言わないで」などとまるでバカップルのようなやり取りも見られる。
バイオハザード6
アメリカの都市トールオークスにてまたも再会する。再開して早々に息のあった協力アクションを披露している。その際エイダからレオンに指輪が投げ渡されるのだが、「勘違いしないでね」とツンデレのお手本のような台詞を確認出来る。
エイダが蛹から生まれる映像を見たり、クリス・レッドフィールドに「彼女はテロリストだ」と告げられたりしてもエイダを信じると言い切るなど長きに亘って培われた信頼の厚さが窺える。
レオンは敵の攻撃を受け気を失ったエイダを捨て身で守り、エイダは敵に囲まれるレオンを心配し様々な場面でサポートするなど互いに支え合う描写が多く見れる。
ヘレナ・ハーパーには「あなたにとって彼女はどういう存在なの?」と言及されている。
シモンズ戦ではディレック・C・シモンズに攻撃されるレオンに対して「ライバル視されてるみたいね」などと軽口を叩いているが、実際両者共エイダに好意を持っている為あながち間違いではない。
共闘シーンではレオンが戦闘不能になるとエイダが助けてくれるのだが、その際に英語音声でレオンの事を “hun”と呼んでいる。これはhoneyの略称で、恋人同士によく使われる愛称である。
その後、エイダはレオンに脱出用ヘリ、キスマーク付きのロケットランチャー、事件の証拠等のプレゼントを残しており、直接言葉を交わす事なく別れている。また、エイダが蛹から生まれたと思い込んでいるレオンに対しては誤解を解くような真似はせず、「so cute(かわいい人ね)」などと言って愛おしそうにレオンを見つめる様子をエイダ編で見る事が出来る。
実写映画
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写映画「バイオハザード」の5作目にあたる「バイオハザードVリトリビューション」にて共演を果たしている。原作とは全くの別物でパラレルワールドのようなものだが、レオンとエイダの関係性は原作に沿ったものになっている。
雪上に横たわるエイダに自身の上着を羽織らせて抱き寄せたり、大胆にも太ももに手を置いたりと要所要所で関係を匂わせる描写がされている。
ドラマCD
『2』の後日談にあたるドラマCD「 生きていた女スパイ・エイダ」ではエイダが主役を務めている。
ラクーンシティを脱出した後にフランスへと飛び回った設定になっており、レオンの前から姿を消した事を引きずっている等、正史とは異なった人物像となっている。
終盤では自分を気にかけていたフィリプの助言でスパイ稼業の引退を決意すると同時に愛の告白を匂わせるような独白をしていた。