「よろしく頼むぜ、クールにな」
概要
第五回のWCBTで初出場した地球防衛軍戦闘教育官長で元地球防衛軍第五部隊隊長。
「元素の覇者」と呼ばれた月詠白鳳、四季凍夜、天野江宝華に並ぶ実力者で最強の世代の1人。そして、今現在の第五部隊隊長であるバハート・シェレフの師匠。
人物
「クール」が口癖な常に落ち着いた人物。どんな状況でも冷静に物事を見て解決に当たるなど、本人もクールかつ冷静沈着に振る舞っている。
本人はパトにアドバイスやカナに激励の言葉を送るなど、人情家である。
このクールなキャラはどうやら演じているらしく、過去の時間軸にあたる「天咲く凍礼の誓い」の予告では不遜な態度を取っていたり、バハートが死んだときは「バハートが悪い」と言いつつも、「そこまでクールにはなれない」と彼女の死を悼んだり、東京異変の首謀者の一人のベルディアの正体を知るや否や、自分で殺す事にこだわったりなど(東京異変はバハートの死をきっかけに大きく動き出した)、素は熱くなりやすい性格の可能性がある。
容姿
青髪に碧眼、耳に金色のピアスを付けている。
能力
月詠白鳳、四季凍夜と同等の実力、最強の世代、元素の覇者と様々な人物から数多くの呼び名がある通り、本人の実力は高い。筋力は低いがそれをオーラ技術でカバーし、カナと互角以上の戦闘を繰り広げた。
例え能力が不利であったとしてもオーラ技術でカナを完封するほどでネルが言っていた「能力が優秀でもそれを防ぐだけのオーラがあればどうにでもなる」を体現しており、メリアから見ても「オーラ関係は相当レベルが高い」とのこと。
攻守もオーラ技術が高い為、物理耐久を問題なくカバーできており、能力も攻守共に融通が利く為、本当に近接戦に持ち込めなければ勝つことは不可能である。
何よりロイドの厄介さは一度見た技、受けた技は二度目は通用しないつまり対応する。
しかもバハート曰く、「自分に取り入れられるものはそのまま自分の技術に取り入れる」とのこと。つまり自身の攻撃がロイドを強化、成長させることとなる。
元素支配
ロイドの能力で名前の通り、元素を操る能力。雷などの四大元素に属する現象も操ると言ったことも可能。本来不可能な元素、でたらめな化学式を用いて戦うことがロイドの本来の能力の使い方とのこと。
技・スペル
- 元天
恐らくは物質を介した(炎や水など)攻撃を無効化する技だと思われる。
- ワールド・オブ・サンダー
試合会場一体に雷を落とし、予選メンバーを一網打尽にした。その威力は四季凍夜と同等かそれ以上と芦花に言わしめた。
- トルエン支配
有機化合物トルエンを操る技。
- バトラコトキシン支配
生物から生成されるバトラコトキシンを操る技。カナは「操る以上触れるだけで感染させるのも容易」と考えていた。
- 複合性元素流合界
既存の元素、未発見の元素、本来合成されることのない元素など様々な元素を複合させ、操る技だと思われる。上記の元からある元素を操る技とは違い、全くの未知の元素を発生させると考えられ、既存の元素を無数に操っていたとしても対処は困難である。
カナは「自然支配」と「秩序支配」を組み合わせた能力で対処しており、「元素支配」の上位互換の能力を持つカナだからこそ対処可能だったのである。
ロイドはこの技を使用した時、「能力戦」と称していたがカナは「頭脳戦」と称していた。それもそのはずこの技に対処するには「元素や化学物質などの知識について網羅している」、「生成される元素を予想する」最低でもこの二つが必要になり、もし生成されたのが未知の元素だとしたら対処はほぼ不可能となる。
ローダ・スヴァラッシー
ロイドが正体を明かす前に偽名として登録していた名前。サングラスにマフラー、ニット帽を身に付けた姿。
過去
4年前、第一回のWCBT終了後にロイドは隊長を辞任している。そのことで四季凍夜から辞任した理由を問われたがロイドが明かしたのはとんでもないことだった。
「何があったんだ?」
「キュラトスと対峙した」
「キュラトス?」
「悪信教【王】の称号を持つ第45司教キュラトス・シーヴァハイネ」
ロイドは悪信教の王クラスの司教と対峙し、キュラトスから受けた後遺症で隊長を辞任したのだ。隊でも戦うことが禁止されている司教と対峙し、生き残ったロイドだったが決して無傷とはいかなかった。
キュラトスの持つ悪師権毒支配、災害支配、物質支配、才能剥奪、魔術師殺しの五つの内、三つの支配を完封したが、才能剥奪によりロイドは身体的才能を剥奪されていまい、筋力が無くなってしまった。本来は歩くことも不可能だがオーラでカバーしており、日常生活と少々の戦闘ならどうにかなるがもう鍛えても力は上がらず、むしろ下がる一方。その為、ロイドは裏方に回り、自身の持つ知識や技術を与えることにした。
目的
ロイドの目的は「戦力の確保」である。神王連や悪信教らにより世界は過去一被害を受けたにもかかわらず、組織の重鎮が動いていないことを危惧していた。重鎮が動いていないと言うのに現状の有り様をロイドは危惧し、もし組織の重鎮が本格的に動き始めれば世界を支配されるとロイドは考えており、それに対抗する為に実力者とコンタクトを持ち、防衛軍以上の戦力を集めていた。つまり、ロイドが大会に出場したのは「人材発掘」の為でもある。
余談
- 『ロイドの実力』
全盛期は月詠白鳳や四季凍夜以上の実力だった可能性があり、ロイドの実力の高さは悪信教王クラスと対峙し、生き延びていることからその実力の高さが垣間見える。
- 『オーラ技術』
メリアが評価するほど高いオーラ技術を持つが、後遺症によって身体能力を補う為に身に付けたと思われる。
- 『最強』
月詠白鳳が世界最強と呼ばれる前はロイドが地球防衛軍内での最強の実力者だった模様。
当時を描いたと思われる「天咲く凍礼の誓い」の予告では今のクールな振る舞いとはかけ離れた、不遜な態度を取っていた。