概要
1996年にシティの後継車として登場。シティがコンパクトカーに求められる実用性を失った反省からボディデザイン、ドライブトレーンとも徹底して実用、合理優先で設計された。1998年に中期型、2000年に後期型とマイナーチェンジがされた。前期型はグリルレスのデザインだった。
CVTの導入や、低中回転域での扱いやすさを重視した高トルク型エンジンなどにより、実用域の動力性能は卓越するものがあったが、タウンユースでの乗り心地を優先したため、サスペンションセッティングは低速からロールが大きく、FFモデルではスタビライザーが装備されていなかった。『間違いだらけのクルマ選び』では時速80km以上の走行は危険だと指摘されている。
カジュアルで実用的なコンパクトカーを目指したが、地味な外観もあって注目されず、売れ行きが伸び悩み一度もモデルチェンジすることなく2001年に生産終了。程なくして後継車であるフィットの登場により、入れ替わる形で販売も終了した。ロゴの反省から誕生したフィットは大ヒットモデルとなり現在まで幅広く使われている。