プロフィール
本名 | ローレンティス・デイ |
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年齢 | 28歳 |
二つ名 | 左党のローレンティス |
役職 | 鬼哭隊→クリスタル・ブレイブ第四分隊隊員 |
種族 | ヒューラン |
部族 | ミッドランダー |
CV | 太田悠介 |
概要
最初は光の戦士が、グリダニア周辺に起きる様々な事件を解決している中で登場する。
彼は黒衣森にある酒場のバスカロン・ドラザーズの常連である。
そんな彼が鬼哭隊の安い給料では頼めない高い酒をガンガン飲んでいると言う情報を聞きつけた光の戦士が見た物は、黒衣森に物資を運ぶローレンティスの姿であった。
怪しい行動を行うローレンティスを付け回すと、「たすけてー!山賊に襲われてまーす!帝国軍のみなさーん、ここでーす!僕はここにいまーす!」と救援を呼びだし、帝国兵たちが光の戦士に襲い掛かる。ローレンティスはエオルゼア侵攻を企むガレマール帝国と内通し、多額の金銭と引き換えに、黒衣森に潜む帝国兵たちへ巡回経路の情報と物資を提供していた。帝国兵達が返り討ちに合うも、しどろもどろで言い訳をし再度逃げ出す始末で、追い詰めて観念した様な素振りを見せたと思ったら、そこには帝国の部隊が登場し、光の戦士を襲撃させる。
帝国がバックについていると言う力を誇示し、冒険者である光の戦士に勝ちほこっていた。
しかし、黒衣森に潜む野盗の似我蜂団や、密猟団のクァールクロウが光の戦士に加勢し、帝国兵を逆に殲滅してしまう。(余談だが、冷静に見ると無法者が加担してる時点で冒険者の方が悪人側に見えなくもない。)
普段は対立し、身勝手にふるまう山賊や密猟団ですら、金では無く義によって動き強大なガレマール帝国兵を打ち倒すのを見て、ついに改心。
自身が帝国に情報と食料を売っていた事を自白し、拘留される事となった。
バスカロンは、彼の身の上を冒険者に語った。
子供の頃に母親を山賊に殺されてしまった。
そんな中でも正義の心で何かを変えたいと思い鬼哭隊へ入ったが、自分一人ではどうにもならない世の中を見て徐々に腐っていってしまった。金や権力があればグリダニアを変えられたのかもしれないと思っていた中で道を踏み外したのである。
そして、ガレマール帝国との戦いがひと段落した頃に、再び登場。
刑を終えて釈放された所で、クリスタル・ブレイブの隊員候補として光の戦士の前に現れた。
鬼哭隊をクビになってしまった事と、今度こそ自分も光の戦士の様にやって見せると意気込んでいた。
クリスタル・ブレイブではアリアヌが隊長を務める第四分隊に配属された。
同僚には、レシュ・ポラリやウィルレッドがいる。
彼は空回りしそうな程に意気込んでいた。
今度こそ、正義のために戦えますように。
今度こそ、バスカロンの元に誇れるような名声が届くように、と。
しかし……。
彼は、気付けばイルベルドやユユハセと繋がっており、疑念がハッキリする前に光の戦士を「戦勝祝賀会」の会場へと向かわせた。
この時、アリアヌはモモディを介して光の戦士と合おうとしていたが、これを見ていたローレンティスはイルベルドへ報告。第四分隊に緊急招集がかけられて、彼女たちはイルベルド派に捕縛されてしまった。
そして、戦勝祝賀会で光の戦士は逃亡する羽目になり、暁も瓦解し、ラウバーンも権力の座を追われてしまった。クリスタル・ブレイブはイルベルドの独裁支配の手に落ちたのだった。
以降、ラウバーン救出作戦などで光の戦士の前に立ちはだかる。
しかし、実力は歴然とした差があり、自身が「英雄」になれない現実を突きつけられていく。
「はははっ!やっぱり、僕は英雄になんてなれないんだ……だからッ!」
それでも諦めきれ無い彼はイルベルドに付き従った結果、イルベルドが指名手配されたのと同時にクリスタル・ブレイブ乗っ取り犯として指名手配される事になってしまった。
これに対し、バスカロンは「馬鹿野郎!」と叫んだほど。
ローレンティスが再び改心し、とっておきの酒を共に飲もうと意気込んでいたのだが……。
以後は正体を隠し、ユユハセやイルベルドと共にアラミゴ解放軍に身を寄せていた。
その後、暫く表に出てこなかったが鉄仮面と化したイルベルドの作戦である「バエサルの長城」攻略の真の目的のために、帝国軍兵士としてバエサルの長城に潜入していた。
そして、同盟軍に扮したアラミゴ義勇兵側に勝利が確定する流れの中、ユユハセに見守られながら、彼は悪魔のスイッチを押した。
アラミゴが解放され、エオルゼアが平和になるとありもしない事を自分に言い聞かせながら。
彼がスイッチを押した瞬間、帝国の魔導兵器が起動し、アラミゴ義勇兵を虐殺していく。
イルベルドが立案した作戦の内容を知っていない訳はない。
何故なら、彼はスイッチを押す直前まで迷いを見せていたのだから。
イルベルドは犠牲となり、ユユハセも最後の博打とばかりに加担そして見守り、ローレンティスは虐殺開始のボタンを押すと言う最悪の共同作業である。
アラミゴ義勇兵の祈りにも似た絶望に加え、イルベルドの持っていた「竜の目」のエーテル。
そして、イルベルドの命と憤怒に似た妄執で神無き蛮神「神龍」を呼び出してしまう。
その後の動向は紅蓮のリベレーターのメインクエストでNPCからの話で聞けるが、「あやしい帝国兵」としてアラミゴ領内をユユハセと共に点々と移動。
しかし、アラミゴ山岳地帯にいる時に帝国兵として捕らえられてしまい、尋問の最中に正体が判明してしまう。ユユハセと共にバエサルの長城での虐殺実行犯としての裁きを受ける事になってしまった。
この連絡に対し、プレイヤーは極刑か助命かの一票を投じる事は出来る物の、結果は出ない。
どちらにせよ、大量虐殺に加担したため軽い罰で済むはずもなく、バスカロンに対し誇る事の出来ない結果だけが残った。
何故彼は道を踏み外したのか?
いつから変心があったのかは説明が無いのでわかっていない。
しかし、イルベルドやユユハセらの企みに付き合わされたのは間違いが無い。
仮定・推測の話となるが、そもそも、第四分隊は当時2名の脱落者を出している。
一人は帝国軍との戦いで捕縛され、怪我をして療養となったレシュ・ポラリ。
そして、グリダニアで非業の死を遂げたウィルレッドである。
そのウィルレッドを殺したのは誰なのか、明確には描かれていない。
しかし、このウィルレッドを殺害したのはローレンティスだった可能性がある。
ウィルレッドは第一分隊と第三分隊の怪しい動きに勘づき、独自に動いていた。
イルベルドやユユハセがそれに気づかない訳がない。しかし、直接手を下すのは都合も悪い。
仮に仕留め損ねてウィルレッドに逃げられでもしたら、第一分隊と第三分隊は文句なしの犯罪者となる。
と、なると意志薄弱であるローレンティスを絡めとり実行犯へ仕立て上げる。
同じ第四分隊であり、ウィルレッドと接触するチャンスも多く、逃げられてもローレンティスが乱心したとでも言えばよい。
そして、ローレンティスがウィルレッドを殺害したら洗脳の完了である。
一人殺してしまった以上後戻りは出来ない。英雄になるための尊い犠牲とでも言いくるめたのでは無いだろうか。
「一人殺してもアラミゴが解放されれば、お前は英雄になれる。」と。
以降、彼は戸惑いながらも英雄になる事に固執する姿勢を見せる事になっていく。
光の戦士を陥れても、それは自身が英雄になる尊い犠牲であり、わずかな犠牲で多数が救われると信じて。
しかし、彼は間違っていた。
光の戦士は英雄を目指して英雄になった訳ではない。
ただ、目の前の人を助け続けた結果、誰もが認める英雄になっていったのである。
光の戦士にも手が届かない事はあり、助けられない人はいた。それでも諦めずに進み続けたのである。
それを理解出来ず、英雄になるための近道を探した彼は、牢獄の中で、または刑場を目前にして何を思うのだろうか。
余談
- もみあげが特徴的であり、ユーザーからもほぼ「もみあげ」で認知されている。アリアヌは「モミアゲ野郎」とまで言っていた。
- シナリオを担当する石川夏子氏のお気に入りのようで、パッチ3.3の時点でクリスタル・ブレイブからバスカロンの元に帰るような筋書きを考えていた様だが、そうはならなかった。「親父がせっかくローレンティスのために用意した酒を、墓に備えるような展開にはさせたくないなと思っています」と言っていたのだが……。参考記事
- ユーザーからの評価は賛否両論であり、分かれる傾向にある。
- 共感するプレイヤーからは意志薄弱な部分が実際の人間臭く、人間そう素直に生きられないよね、と半ば同情気味に見られている。悪人になりきれず、迷いを見せながらも悪事を行ってしまったのは哀れである。
- バーチャルYouTuberの紅羽アカリは彼の熱心なファンとして知られている。
- 一方で、改心したにもかかわらず、裏切られた事に対し怒り心頭な人も多い。そもそも、母親を殺されてからローレンティスは両親がいない中で育ち、その辛さを知っているはずなのに、虐殺した人々に家族がいる事を考えていないとも言え、それはかつての自分を大量に生み出す行為でもある。その辺りを考えると極刑に一票を投じるのも止む無しと言える。