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概要

仮面ライダー剣』に登場する仮面ライダーの1人、仮面ライダーカリス最強フォームである仮面ライダーワイルドカリスの専用武器。

二本一組の鎌型の武器である。

ワイルドカリスに変身すると、両腿の「シャドウ・ホルスター」に収められた状態で出現。使用時にはワイルドカリスの意思に応じて、折り畳まれていたグリップ(ワイルド・グリップ)が展開した後、ホルスターより引き抜かれるようになっている。

機能・概観

持ち主と同様に、赤く染め上げられたメインフレーム「ハードベイズ」が特徴で、刃部分などに施された金色の装飾やグリップ基部の緑色のクリスタル(マスターオーブ)など、所々に通常のカリスの武器であるカリスアローと共通した意匠が見受けられる。

前述したグリップ基部は回転軸(オープンクロウズシステム)ともなっており、グリップを展開した状態では「醒鎌モード」として、近接攻撃に活用される。先端に備わった「スラッシャーエッジ」と呼ばれる刃部分は、秒間300万回以上の超振動によって触れたものを切り裂く効果を発揮し、ワイルドカリス持ち前のスピードを活かした強烈な連続攻撃で敵を圧倒する。

また、グリップを畳んだ状態でスラッシャー同士を合体させ、カリスアローにコネクトした状態を「醒弓モード」と呼ぶ。この状態では、カリスアロー単体時よりも強力な炎の弾丸「フォースアロー」を放つことができ、その破壊力も通常時の1.5倍にまで跳ね上がっている。

さらに、カリスラウザーとの合体時と同様にラウズカードの覚醒機能も付与され、その際にはグリップの間のスリット(スラッシュ・リーダー)にカードを通すことで、そのカードの持つ効果を発動することができる。作中では後述の通り、「ワイルド」のカードを通す際のみに使用された。

他のラウザーのようなカウンターは備わっていないものの、ラウズカードの覚醒に必要なAPの初期値は9,800であり、作中に登場するラウザーとしては最高値をマークしている。

必殺技

「WILD」

ワイルドサイクロン

「醒弓モード」の状態で、「ワイルド」のカードをリードし発動。

前出の「マスターオーブ」より生み出された強力なエネルギー「シャドウフォース」を、「ゴルド・プレート」と呼ばれるレリーフ部を介してスラッシャー全体に伝達し、先端から猛烈な旋風波を発射する。

ワイルドのカードが、ハートスートの13枚のカードの融合によって生み出されたものであることから、その威力は仮面ライダーブレイド キングフォームの繰り出す「ロイヤルストレートフラッシュ」さえも凌駕し、封印不能な改造実験体トライアルシリーズも一撃の元に消滅させる程である。

物語終盤でのケルベロスⅡ戦では、「エネルギーをカリスアローの弓部に溜めた状態で直接相手に斬りかかる」という変則的なパターンも披露しており、ロイヤルストレートフラッシュとの同時攻撃で相手を撃破せしめた。

玩具

2004年10月1日に「DX醒鎌ワイルドスラッシャー」が一般販売。

ホルスター2つとラウズカード3枚(うち2枚は玩具オリジナル)が付属。連結機能を持つ2本1組の玩具ではよく見られる仕様だが、音声ギミックは片側(左側)に集約されている。その音声も本体サイズが小さいため、音量が極めて小さい。

他のラウザーとは異なり、カードの個別認識ギミックは搭載されておらず、ラウズ時のサウンドも1種類(ワイルドサイクロン)のみである。

また作中とは異なり、ラウズの際にはスラッシャーの間ではなく、そのすぐそばに設けられたスリットへと通すようになっている。このスリットを通す際に物理ピンが押されることで音声ギミックが発動するため、極端な話ラウズカード以外の何かを通してもサウンドが鳴り響く

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