解説
ワギャンとは、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が、1987年に制作したエレメカであり、
また、ゲーム「ワギャンランド」シリーズ等に登場するキャラクターのことである。
時代や作品によって設定が異なるが、
概ね「緑色をした、外見がロボット風の怪獣」という共通点を有している。
ただし、体色に関しては作品によって異なる場合もある。
エレメカ「ワギャン」
1987年にリリースされた業務用ゲーム機(エレメカ)。
檻の中に閉じ込められたワギャンに向かって、大声で叫ぶゲーム。
プレイヤーの声の大きさによって、ワギャンのリアクションが変化する。
エレメカ時代のワギャンは、後述する「ワギャンランド」シリーズ他のワギャンとは、
生意気な性格であること、南海の孤島『大怒島』で発見された怪獣であること、
何より、ワギャンが「大声を発する」のではなく、ワギャンの方が「大声で懲らしめられる」点が異なっている。
なおこのワギャン、とてつもなく口が悪い。
大声(または大きな音)をワギャンに浴びせた時の反応を下表に示す。
ワギャンに浴びせる大声のレベル | ワギャンの反応 | 備考 |
---|---|---|
0(話しかけない) | 「ナニダマッテンダヨー」 | アーケード設置版のみ |
1(小さい) | 「バーカ、ケケケケケケ」 | |
2 | 「ナンダヨウルセーナ」 | |
3(大きい) | 「ヤッタナー!ゲホッゲホッゲホッ」 | |
MAX | (爆発音3回の後に)「ヒーン……」 | アーケード設置版のみ |
ちなみに関連商品として登場し、後述のワギャンランドシリーズでは
パワーアップアイテムとなっている「ワギャナイザー」も元々は「対ワギャン用音響兵器」という設定だった(要はメガホン)。
「ワギャンランド」シリーズのワギャン
1989年に第1作がファミコンでリリースされ、
その後ファミコン時代後期~スーパーファミコン時代にかけ、
続編タイトルがリリースされた、ナムコ往年の人気ゲームシリーズ。
ミニゲーム「しりとり」が、色々な意味で非常に有名なゲームである。
エレメカ時代のワギャンとは、ワギャン自身が大声を発するようになった事、
ゲームのタイトルでもある「ワギャンランド」という島で仲間と暮らしている事、
ワギャン自身が家庭を持っている事など、異なっている部分が多い。
「ワギャンパラダイス」のワギャン
1994年にスーパーファミコンでリリースされた作品。
「ワギャンランド」シリーズから、キャラクターデザインやミニゲームが一新されている。
実は、後に「風のクロノア」シリーズを手がける事になる人物の多くが、
本作に携わっているのは、知る人ぞ知る話。
本作ではスタンダードなワギャンを踏襲した「タクト」と、
リボンが特徴的なタクトの妹「カリン」を、プレイヤーキャラとして選択できる。
タクトは移動速度が速く、カリンは音波攻撃の効果時間が長い。
「ちびっこワギャンの大きな冒険」のワギャン
2009年にニンテンドーDSでリリースされた作品。
ゲーム機でリリースされた作品としては、現在もっとも新しい作品となる。
DSならではのタッチパネルを使った仕掛けや、ミニゲームが盛り込まれており、
「ワギャンランド」シリーズで好評だったミニゲーム、「しりとり」も復活している。
本作のワギャンは秘宝「シルスベ」の守護神という設定になっており、神様として崇められている。
ボーッとしていて何を考えているか分からないが、性格に反して頭はよい。