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概要編集

元ネタは、ちゃおDX2012年初夏の大増刊号)より、色井麻知子の読み切り作品集『私の恋はチョコレート』が原典。

この台詞は、当刊に収録されている短編「好きって言いたい」の主人公・藤子心の声である。

経緯編集

主人公の女子高生・藤子は、同級生の男子・宮野に密かに思いを寄せている。彼女達の通う高校では、文化祭を直前に控えていた。その準備担当の班を決めるくじ引きで藤子は宮野・武吉(宮野の友人で女子人気が高い)と同じ班になる。

藤子は武吉を狙うカースト上位女子から班を変わるよう迫られるが、宮野に助けられ、宮野の男気に惚れ直しながら、一緒に文化祭の準備を進める。

その後、遅くまで居残って準備をしている藤子に宮野が「がんばって」と声を掛ける。

普段はクールで素っ気ない宮野からの細やかな激励に対する藤子の心中での呟きが、

「宮野くん あたし その一言だけで 一晩で法隆寺建てられちゃうよ」

である。

意中の人物から応援されたことで、(今なら現実的に不可能な偉業も簡単に達成出来そうな錯覚に陥るほどに)自分のモチベーションが高まっている様子を、「法隆寺を一晩で建てられそうなくらい」と例えていると考えられる。しかし、この作品で法隆寺が出てくる描写は他にはない(作品の舞台が奈良だった、文化祭の大道具で法隆寺の模型を創っていた、主人公が歴女だったという裏設定も考えられるが)。

作画やストーリー自体が崩壊しているわけではないが、それが唐突に出てくる「法隆寺」のインパクトを増大させており、また単純に「一晩で○○出来る」という台詞回しがネット民に受けたのか、今日ではネット上の様々な場所で切り取られ、少女漫画が元ネタのシュールなギャグシーンの代表例として広く認知されている(似たようなもので髪に芋けんぴ付いてたよなどがある)。


一晩で法隆寺を建てるのは可能なのか編集

因みに本当の法隆寺を創建したのは聖徳太子と伝わるが、勿論彼が単独で全部創ったわけではなく、渡来人の技術者や多くの工人を動員して建造されたはずである。

また、「上宮聖徳法王帝説」によると、法隆寺は用明天皇が自らの病気平癒を祈願する為に発願し、607年(推古15年)に推古天皇と用明天皇の皇子聖徳太子が遺志を継いで創建したと伝わる。此に基づけば、用明天皇の生前から法隆寺創建の構想はされていたことになるため、それを建造が計画された期間に含めるとするならば、実際の法隆寺創建に掛かった時間の総計は20年余りとなる。建造には当時の日本では新しい木造建築技術が用いられたが、現代でも木造住宅の工期は最短でも半年、長ければ1年強が相場である。

従って、通常の人間、まして一介の女子高生が一晩で法隆寺を建てることは現実では不可能である。


時々比較される似たようなセリフが実際に不可能なことをやってのけてしまう凄い能力の形容であるのに対し、このセリフは実際には不可能だけれども、そんな事も出来る気になってしまうくらい気分が高揚している様を言い表している点で、対照的な表現であろう。


こんな話も編集

格闘家の前田日明氏が幼少期に視聴していた『ウルトラマン』にて、古代怪獣ゴモラによって大阪城が破壊されてしまったので、翌日見に行ったところ何事もなかったかのようにそこには大阪城が建っていた。

近くで清掃作業を行っていたおじさんに訊ねたところ「おっちゃんたちが徹夜して建て直した」と返答されたというエピソードが有る。



関連タグ編集

なんというジェバンニ

ネットミーム

シュール

少女漫画

ちむどんどん

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