万籟鳴
わんらいみん
万籟鳴は弟ともに幼い頃から独学で絵を学ん、1919年に商務印書館に入社し、主に広告画や雑誌のイラストと表紙を描いた。
1920年、米国のアニメーション映画に触発された万籟鳴は3人の弟、万古蟾、万超塵、万滌寰ともに中国の走馬灯と影絵、西洋ののぞきからくりの投影原理を用いたアニメーション映画の研究を始めた。
1925年、彼は万古蟾ともにアニメーション広告『舒振東華文タイプライター』を制作し、アニメーションのキャリアをスタートさせた。
1926年、長城画片公司に入社し、万古蟾と共同で中国初のアニメーション映画『大鬧画室』を製作。
1935年、中国初の音声付きアニメーション映画『ラクダ踊り』を制作。
抗日戦争が始まった後、万籟鳴は抗日を宣伝するアニメーション短編映画を制作した。1940年、万籟鳴は3人の弟、万古蟾、万超塵、万滌寰と共に、中国とアジア初の音声付き長編アニメーション映画『西遊記 鉄扇公主の巻』を上海で制作、完成させた。
1949年の中華人民共和国建国を前に、万籟鳴は香港に避難したが、万籟鳴は香港で才能を発揮できないと感じ、1954年に上海に戻り、1957年4月に上海美術映画製作所でアニメーション映画を監督した。
1961年から1964年、万籟鳴はアニメーション映画『大暴れ孫悟空』の監督を務め、中国アニメーション史上最高峰の作品を作り上げたが、1964年、次のエピソードが撮影された後に中国の文芸政策が変更されたため、完全版を公開することができなかった。
1966年に文化大革命が始まった後、万籟鳴はさらに『大暴れ孫悟空』が「昔を借りて今を風刺する」に言われ、毛沢東思想に反対があることを指して軟禁された。1978年の改革開放が始まった後、『大暴れ孫悟空』の完全版が再び公開、中国の海外にも広がった。
さらに、万籟鳴は『人体表情の美』と『人体絵画の美』の著作物でもある。
万籟鳴は西遊記を愛しと孫悟空を愛し、「世界で最初に天に昇った“中国人”は誰だろう？孫悟空です。」と言ったことがある、万籟鳴の孫悟空への愛がうかがえる。
1997年11月7日、万籟鳴は上海で逝去した。彼は上海市青浦区の上海福寿園に埋葬され、墓碑には如意金箍棒を持った孫悟空の像が刻まれている。
2012年1月18日、Googleは孫悟空をテーマにしたGoogle Doodleを発表した、万籟鳴と万古蟾の生誕112周年を記念して。
また、中国語圏のバーチャルYouTuberグループ「魔女公司」の創建者である万仲尼は万籟鳴の親族である。
