両津銀次
りょうつぎんじ
こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物。
浅草で「よろず屋」という佃煮屋を営む。
慌て者で喧嘩&博打&酒&エロ本&エロビデオが大好きな性分。
勘吉と同じく金になる儲け話が好物で、考えなしに手を出しては大騒動にしてしまう。佃煮も輸入物を材料に使い、楽に儲けていた。店もほったらかしてギャンブルに行く程、商売にやる気が見えない。
若い頃は極道ミーハーであり、背中に竜の刺青を入れようとしたが痛くてやめたと言われる(息子・勘吉いわく「龍の目玉だけ」)。とはいえ勘吉の父だけあって地元・浅草でもかなり顔が広く、やんちゃぶりも窺える付き合いもあり、浅草フランス座のストリッパーや、ビデオショップ屋の主人、地元の競輪仲間と多く、果ては地元の暴力団の組長とも知り合いであるが、組長については小学生時代の同級生・幼馴染で銀次がある一件で彼を庇ってからは頭が上がらないとのこと。他にもテレビプロデューサーとも幼馴染だった関係で、彼が演出を務めるテレビドラマのロケのために店を貸し、自分と妻は仮住まいのホテルに一時滞在して慣れないホテル滞在に戸惑っていたが、勘吉の助言以後、ホテル滞在が毎日のように大宴会にしてしまったこともある。
勘吉に対しては子供の頃はイタズラが過ぎたり、TVSP版では大金に目が眩んで花やしきを潰そうとした彼を人情に訴えて思いとどまらせるなど、筋の通らない行動をとった際にはきちんと叱る父親の威厳を示すこともあるが、初期は不仲で半ば勘当状態になっていた。関係が改善されてからも些細なことで親子ゲンカをすることも少なくないが、根は不仲というわけではなく、勘吉が中川・麗子のふたりを地元案内したときには銀次の奢りで勘吉の同級生・三吉が営む飲み屋を訪ねている。
金次郎の結婚の際は、霧ヶ谷家との顔合わせの時に勘吉の話題を振られ、「将来は警視総監クラスになる」などと酔った勢いでウソを吐いてしまったためにそれを誤魔化そうと勘吉を結婚式に呼ばなければいい(呼んでしまったら結婚式が離婚式になりかねない)と考え、勘吉の住むニコニコ寮の郵便受けから金次郎の送った招待状を抜き取るというしょうもないことをした結果、霧ヶ谷家と遠縁の親戚だった中川に送られていた招待状を見た勘吉が「金次郎は兄である自分にだけ招待状を送らなかった」と誤解。金次郎に抗議をしに行って兄弟喧嘩になってしまい、危うく兄弟の仲が断絶しかけた(その後、よねが勘吉に招待状を返却しに来たことで誤解は解け、元凶である銀次は勘吉にボコボコにされるハメになった)。
香取慎吾氏出演のドラマでは、アニメ版で勘吉を演じたラサール石井が演じていた。